サインツ、同郷インディカー王者パロウのF1移籍の噂に慎重な見解

ウィリアムズのカルロス・サインツは、インディカー王者アレックス・パロウのF1移籍の噂について自身の見解を語った。
インディカーで4度のタイトルを獲得した28歳のパロウは、その活躍によって高い評価を確立。2022年にはマクラーレンでF1フリー走行1回目(FP1)に出走した経験も持つ。現在、レッドブルがセカンドシートで安定したパフォーマンスを欠く中、同チームがパロウに関心を寄せているとの憶測が浮上している。
しかし、パロウの陣営はこれを即座に否定。オランダGPの木曜メディアデーでは、彼のF1挑戦の可能性や直面するであろう課題について多くの質問が投げかけられた。
サインツはこうした噂に対し、冷静な見方を示した。
「インディカーでの彼は本当に素晴らしい仕事をしている」と称賛しつつも、「F1はドライバーとマシンの両方で全く異なる世界。成功できるかどうかを予測するのは不可能だ」と語り、F1挑戦の難しさを強調した。
「インディカーで見た限りでは、彼が信じられないほど素晴らしい仕事をしているとしか言えません」と彼は語った。「しかしF1は、ドライバーとマシンの両方において、フォーミュラとしてもまったく異なる怪物であり、他のすべてとは非常に異なると思います。だからフォーミュラ1で良い結果を出せるかどうかを予測することは不可能です」
パロウ、レッドブルF1に関する噂に反応
一方のパロウ自身も、F1が簡単な舞台ではないことを十分に理解している。しかし噂については「何もない。絶対に何もなかった。誰からも連絡は受けていない」と完全否定。さらに「聞いたのは、別のインディカードライバーのマネージャーが私の立場に影響を与えるために流した話だけだ」と述べた。
現状では、レッドブル移籍の可能性は低いとみられるが、インディカー王者の名前がF1の噂に挙がること自体が、パロウの評価の高さを物語っている。
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