サインツ、2026年規定に苦言「これは正しい方向ではない」
2026年の新規定に対し批判の声を上げているのは、マックス・フェルスタッペンだけではない。かつてトロロッソでチームメイトだったカルロス・サインツも、「これはF1というスポーツにとって正しい方向ではない」と懸念を示している。
フェルスタッペンやランド・ノリスに加え、ウィリアムズのサインツも新規定への不満を隠していない。
上海インターナショナル・サーキットで、サインツは次のように断言した。
「僕たちは正しくないとわかっているものを(ファンに)売っているんだ」
多くのドライバーが問題視しているのは、エネルギー管理がレースを過度に支配している現状だ。象徴的なのが、いわゆる“スーパークリッピング”と呼ばれる現象である。これはストレート途中で電気エネルギーが底を尽き、急激にスピードが落ちてしまう状態を指す。
この現象はファンの間でも徐々に認識され始めている。コース上のマシンの挙動が、テレビ画面に表示される速度やエネルギー残量のグラフィックと一致しないためだ。その結果、「問題を隠しているのではないか」という疑念も生まれている。
サインツは、現状への懸念を次のように語る。
「中国では十分なバッテリー電力を回収できたので、それほど悪くはなかった。だが、モンツァやスパのようなサーキットではどうなるかとても心配だ。何らかの対策を講じる必要があるだろう」
「確信を持って言えるが、これは我々が見たいF1ではない。上層部もそれに気づいているはずだし、何らかの変更が行われることを願っている。今の状態は、このスポーツにとって正しい方向とは言えない」
さらに、複雑化したパワーユニットが信頼性にも影響を与えていると指摘する。
「実際、中国ではマクラーレンが2台、ウィリアムズが1台、そしてアウディが1台、レースをスタートすることすらできなかった。あまりに複雑なパワーユニットを採用したことで、自分たちの首を絞めてしまっている。これほど経験豊富なチームでさえ、信頼性を確保できていない」
最後に、理想と現実のギャップについてこう締めくくった。
「僕が思い描く最高峰のモータースポーツの姿は明確だが、現状はそこから大きくかけ離れている。開発と調整によって、この状況が改善されることを願っている」
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