ホーナー代表、オーストリアでの困難を振り返り、回復を支持

レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナー氏は、マックス・フェルスタッペンがオープニングラップで脱落し、角田裕毅が困難なレースをした、オーストリアGPを「忘れたいレース」と表現した。日曜日に記者団に語ったホーナーは、チームの苦戦と今後の課題について率直な評価を提示した。
「運が悪く、それによってクラッシュゾーンに置かれた」とホーナーは語った。「キミ・アントネッリは派手にコントロールを失った。マックスはコーナーを通過し、パワーに戻ろうとしていて、ただ一掃された」
ホーナー氏はアントネッリの謝罪を称賛したものの、挫折を認めた。「それが我々の午後を台無しにした」と彼は述べた。「今日マクラーレンとレースするペースがあったとは思わない。ランドはよくやった。しかしフェラーリとは戦えただろうと思う。さらに、メルセデスのラッセルには全くペースがなかった」
ホーナー氏は挫折にもかかわらずチャンピオンシップ獲得の希望が失われたという考えを拒否した。「私たちは毎回のレースに集中するだけ」と彼は語った。「チャンピオンシップについて考えることすらしない。次はシルバーストーンに集中し、そこで達成できることに集中する」
角田のレースについて、ホーナーは率直だった。「裕毅は恐ろしい、恐ろしいレースをした。Q1で彼にとって物事が悪くなり始めた。彼の最初のプッシュラップは問題なかったが、その後2回目のプッシュラップでミスを犯し、良くない予選を行い、トラフィックの中を走り、ペナルティを受けた。それがただ重なった」と彼は述べた。「我々は彼をどのようにサポートし、自信を再構築できるかを検討する」
フェルスタッペンの将来とメルセデスからの潜在的な関心を巡る憶測について問われると、ホーナー氏は軽く答えた。「我々は契約の状況を知っている。周りが騒いでいるのは私には関係ない憶測だ」と彼は語った。「我々は自分たち自身に集中するだけだ」

将来を見据え、ホーナー氏はレッドブルの前進の道には懸命な作業と忍耐が必要であることを強調した。「このビジネスには簡単な方法はない。進歩には時間がかかる。今年は我々のツールが抱える問題のいくつかを露呈した。我々は今後この状況にいたくないので、それを理解しようと懸命に働いている」
レッドブルはシルバーストーンにさらなるアップグレードを持参するが、ホーナー氏は即座の解決策を期待することに対して注意を促した。「今週末は非常に控えめなアップグレードだった。シルバーストーンは非常に異なる挑戦だ。速いコーナー、短いコーナー、異なる温度。そこでどうなるか見てみよう」
[関連記事】
- 【オーストリアGP】角田、予選での苦戦にフラストレーション -コメント紹介
- フェルスタッペン、レッドブル残留に曖昧な姿勢を維持
- マルコ氏、オーストリアGPの悲劇とフェルスタッペンのタイトルを振り返る
- ブラッド・ピット主演『F1/エフワン』6月27日公開!F1ファン必見のリアルレース映画が誕生
- レッドブルホームグランプリで角田、悪夢が現実に