メキースが示すレッドブルの選考基準 角田裕毅の残留条件とは?

レッドブル代表ローラン・メキースは、来季以降マックス・フェルスタッペンのチームメイトを決定するうえでの基準について言及した。チームは2026年から始まる新レギュレーション時代を見据え、候補者を慎重に見極めている。
すでに4度の世界王者となったフェルスタッペンは、次の規定変更期までレッドブルと契約を結んでおり、チームのポイント獲得を一手に担う存在となっている。一方、今季序盤にリアム・ローソンの降格を受けて昇格した角田裕毅は、セカンドシートで安定した結果を残すのに苦戦している。
角田は速さを示す場面もあるものの、成績につながっていない。モンツァでは予選で健闘したが、決勝ではポイントを逃した。メキースはこう振り返る。
「レース自体は、第1スティントでのトラフィックや、第2スティントでのマシンダメージがあって分析が難しかった。しかし予選に関して言えば良い週末だった。Q1ではマックスに0.2秒差、しかもマックスはベストの走りではなかった。Q2ではマシンの差が少しあったが、それでも0.1秒差。Q2は全員が全力で走るセッションだから価値がある。確かにQ3では差が広がったが、まずQ3に進出したこと自体が非常に良いパフォーマンスだった」
一方、現在レーシングブルズに所属するアイザック・ハジャーは、ここ数戦で安定して結果を残し評価を急上昇させている。勢いに乗るハジャーの活躍はレッドブル内部でも注目を集め、昇格の可能性を高めている。
最終的な判断基準について問われると、メキースは明確に答えた。
「予選ペースと決勝ペース。単純にそれだけだ」
レッドブルが重視するのはあくまで純粋なパフォーマンス。角田にとってこのメッセージは予選の速さを確実にポイントにつなげることが急務だ。ハジャーにとってはスピードとレースクラフトを示すことで、レッドブルのセカンドシート獲得への道が開けることになる。
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