角田裕毅とフェルスタッペン、ブラジルGP予選で苦戦「グリップが最悪」
レッドブルはブラジルGPで、近年まれに見るほど厳しい予選を経験した。両ドライバーがまさかのQ1敗退となり、マックス・フェルスタッペンは16番手、角田裕毅は19番手に終わった。王者チームとしては異例の結果であり、マシンのバランスやグリップに対する疑念が一層強まっている。
セッション後、角田は首を振りながらこう語った。
「グリップが最悪だ(disaster grip)。週末を通してセットアップをいろいろ試してきたし、スプリント後には前進できたと思っていた。でも、明らかに何かがうまくいっていなかった」

チームは土曜午前、スプリントで使用したセットアップを比較していた。フェルスタッペンは、前日に角田が使用したハイダウンフォース寄りの仕様に切り替えたものの、レースでは有望に見えたそのセッティングが、予選での一発の速さには結びつかなかった。
「スプリント予選のあとにいくつか変更を加えて、マシンの感触は良くなったと感じていた」と角田は振り返る。「でも問題が起きて、チャンスを最大限に活かせなかった。予選では、マシンのフィーリングがまるで別物になっていた」
タイヤの温度なのか、それともバランスの問題なのか——そう問われた角田は、セッション間でグリップの一貫性がなかったと指摘した。
「予選で起きた問題は、スプリント予選のときとはまったく別のものだった」と彼は語る。「似たようなパッケージを使っていたはずなのに、マシンごとの差がかなり大きかった。スプリントレースのときまではようやくグリップを感じられたのに、今日はまたそれが完全に消えてしまったんだ」
自身のフラストレーションを抱えつつも、角田はあくまでチーム優先の姿勢を貫いた。スプリントでは、セットアップデータ収集のためにサポート役を務めていたという。
「自分のグリッドポジションからすれば、ポイント獲得の可能性はほとんどなかった」と角田は語る。「だからチーム全体の目標に集中した。セットアップ面では良い手応えを得られたものの、本予選ではまったく別の問題が出てしまった」
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