F1 2025年シーズン、過去最多のGP来場者数を記録
近年、F1への関心は世界的に高まり続けている。2025年シーズンは、テレビ視聴者数とGP来場者数の両面で新たな記録を打ち立てた。
スタートシグナルの灯りが消える瞬間、世界中の何百万人ものファンが“モータースポーツの最高峰”に視線を向ける。今年発表されたF1のデータは、その熱狂を明確に裏付けるものとなった。
世界のファン数は8億2,700万人に到達。年間シリーズとしては群を抜く規模で、2番目に人気のあるアメリカのバスケットボールリーグ NBAと比べても、11.4％多いファンを抱えている。
特に顕著なのは、若年層からの支持が着実に広がっている点だ。新規ファンの57％が35歳未満で、さらにそのうち48％が女性となっている。ファン層は地域を問わず拡大しており、ヨーロッパで1億1,540万人、イギリスで1,670万人、中国で2億2,110万人、インドで7,880万人に達した。
このF1ブームは、GP主催者にも大きな恩恵をもたらしている。今季の総来場者数は670万人にのぼり、前年の650万人を上回って過去最多を更新した。
全24戦のうち19戦が満員となり、11戦で観客数の新記録を樹立。さらに、4週末で40万人超の来場者を記録した。なかでも最多の観客を集めたのは、オーストラリアGP（46万5,000人）とイギリスGP（50万人）だった。
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