フェラーリF1、2025年シーズン早々にハミルトン vs ルクレールの序列確立か
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7度の世界チャンピオン、ルイス・ハミルトンは、フェラーリF1での初レースを迎える前から早くもプレッシャーにさらされている。メルセデスを離れ、複数年契約でフェラーリに加入したハミルトンだが、公式セッション開始まで1ヶ月以上あるにもかかわらず、期待と焦燥感は日増しに高まっている。
イタリアのメディアによると、ハミルトンは現在フェラーリでの「ハネムーン期間」を楽しんでいるものの、シーズン序盤から新たなチームメイトのシャルル・ルクレールとの優先度を明確に求められる可能性があるという。
『ガゼッタ・デッロ・スポーツ』紙は、フレデリック・ヴァスール率いるフェラーリF1が早期にチームオーダーを導入する可能性を指摘している。フェラーリは既に16年間タイトルから遠ざかっており、2024年シーズンではコンストラクターズタイトルを14ポイント差で逃した。今年は、2008年以来となる世界タイトル獲得を最重要課題としている。
同紙は、2025年シーズン序盤のレースが「チーム内の新たな序列を確立する」上で決定的な意味を持つと分析。「両ドライバーともに高いポテンシャルを持つため、ドライバーズタイトル争いの主役を任せるのは、実績次第となる」と報じている。
「7度のタイトルホルダーであり、カリスマ性と豊富な経験を持つハミルトンの加入は、チーム内の力関係を大きく変えた。これまでのようにフェラーリのリーダーの座を自然に主張できなくなったルクレールは、自身の走りでその価値を証明しなければならない立場となった」
最後に同紙は、「フェラーリの新型マシンがマクラーレン、レッドブル、メルセデスと互角に戦える実力を持っていることを、両ドライバーが早期に示す必要がある」と指摘。チーム代表のヴァスールは、かなり早い段階でドライバーの序列を決定せざるを得ない状況に追い込まれる可能性があると結論付けている。
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