バスール氏、ブラジルでのダブルリタイアに落胆

fred vasseur ferrari brazil
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フェラーリにとって、ブラジルGPの週末は期待から一転、悪夢のような展開となった。シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンの両者が完走できず、2025年シーズンの中でも最も痛ましいレースのひとつとなった。チーム代表のフレデリック・バスール氏はレース後、フラストレーションを隠さず「非常に厳しい結果だ」と語り、このダブルリタイアがコンストラクターズチャンピオンシップでの2位争いに大きな影響を与える可能性を認めた。

「厳しい日曜日だった。シャルルについては、私たちはいいポジションにいると感じていた。スタートもリスタートも良かったが、アントネッリとピアストリのクラッシュの代償を払うことになってしまった。誰に非があるかは重要ではないが、少なくともシャルルではなかった。この戦いではポイント獲得を諦めたくなかっただけに、非常に厳しい結果だ。その分ライバルに差を広げられてしまう」

charles leclerc ferrari brazil

レースは序盤から混乱に見舞われた。ルクレールがアントネッリとピアストリの接触の余波でダメージを受け、彼自身に非がないにもかかわらずリタイアを余儀なくされた。一方、ハミルトンもカルロス・サインツとの接触からフロントウイングとフロアに損傷を負い、レースを続けることができなかった。「膨大な量のダウンフォースを失った。サインツとの接触によるものか、あるいはコース上の破片が原因なのか、まだ断定はできない。おそらくその両方だろう。その種の損傷を負えば、レースは終わりだ」と、バスール氏は説明した。

ハミルトンのリタイアは、現実的な判断だった。「ある時点で、続ける価値がなくなった。最後尾を走りながら、35~40ポイントのダウンフォースを失っている状況では、エンジンをリスクにさらすだけだ。私たちはマシンを止める決断をした」

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それでも、バスール氏はわずかだがポジティブな要素があると主張。「ダブルリタイアの中でポジティブな要素を見つけるのは難しいが、挙げるとすれば予選のペースと回復力だ。スタートもリスタートも良く、チームは前向きな姿勢を保っていた。守るだけでなく、先頭で戦っていた」

lewis hamilton ferrari brazil

バスール氏はまた、金曜日後のチームの改善を評価した。「この週末は早い段階で苦戦した。FP1ではハードタイヤで1スティント走るのがやっとだったが、スプリント以降、ペースが戻った。ゼロポイントでブラジルを去るのでいい週末だったとは言えないが、パフォーマンスそのものは悪くなかった」

しかし、次戦ラスベガスに向けて、今日の結果を消化するには時間がかかることを認めた。「ラスベガスについて考えるまで1週間ある」と疲れた笑顔を見せ、「昨年はタイヤ温度とタイミングの課題を伴う極端なレースだった。今年は少し違う展開になるかもしれない。それでも今のところ、今日の結果を受け入れるのはまだ難しい」と語った。

2025年F1ブラジルGP 決勝 順位・結果

1.ランド・ノリス(マクラーレン)
2.キミ・アントネッリ(メルセデス)
3.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
4.ジョージ・ラッセル(メルセデス)
5.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
6.オリバー・ベアマン(ハース)
7.リアム・ローソン(レーシングブルズ)
8.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
9.ニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)
10.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
11.アレックス・アルボン(ウィリアムズ)
12.エステバン・オコン(ハース)
13.カルロス・サインツ(ウィリアムズ)
14.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
15.フランコ・コラピント(アルピーヌ)
16.ランス・ストロール(アストンマーティン)
17.角田裕毅(レッドブル)
DNF.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
DNF.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
DNF.ガブリエル・ボルトレート(キック・ザウバー)

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