ヴァスール氏、フェラーリがマクラーレンとのギャップを縮めたと確信

スクーデリア・フェラーリのチーム代表フレデリック・ヴァスール氏は、イタリアグランプリ後のフェラーリの進歩について楽観的な見方を示し、チームは「圧倒的」なマクラーレンとの差を縮めていると語った。
モンツァでは、シャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンがそれぞれ4位と6位でフィニッシュした。数字だけ見れば控えめな結果だったものの、ヴァスール氏とっては前向きな手応えとなった。予選で4番手と5番手につけた両ドライバーは、夏休み明けから続く良い流れをしっかりと活用することができた。ザントフォールトでハミルトンに科されたペナルティが流れを複雑にしたものの、直近2戦で見せたパフォーマンスは、「チームが良い方向に進んでいることを示している」とヴァスール氏は強調する。
これらのポジティブな流れにもかかわらず、課題は残っている。フェラーリは今シーズンまだグランプリ勝利を挙げていない4つのトップチームのうちの1つだ。それでも、安定した結果により、コンストラクターズチャンピオンシップで2位を維持できている。メルセデスに20ポイント差、レッドブルに41ポイント差をつけているフェラーリだが、プレッシャーにさらされている。モンツァで復活を遂げたレッドブルとフェルスタッペンの存在は、コンストラクターズ戦いを一層激しいものにする。
それにもかかわらず、ヴァスール氏はポジティブな姿勢を崩さない。彼はフェラーリだけが予選で「フロントローまで0.1秒差」だったことを強調し、これが進歩を示していると考えている。「エンジンモードや燃料で異なる戦略を取ったとしても、我々がここにいることを示している」と彼は報道陣に語った。
「我々は3、4キロの燃料について話しているが、これは決して分からない。しかし、レースでもマクラーレンとのギャップが最小限だったのも事実だ」
しかし、予選と3つのフリー走行セッション中の僅差を強調しながら、ヴァスール氏はまだやるべきことがあると主張した。
「また、FP3で最も小さなギャップであり、予選とFP1でも最も小さな差だった」と彼は付け加えた。「今週末、我々はより良い状態だったと思う。彼らが我々の前にいるので十分ではないが、少なくとも我々はギャップを縮めたと思う」
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