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バスール代表、早期開発停止を回顧「心理的影響を過小評価していた」

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Fred Vasseur Ferrari Mexico バスール代表、早期開発停止を回顧

フェラーリのフレデリック・バスール代表は、昨年の早い段階で、次シーズンに向けた開発へと重心を移す決断を下していた。その判断がもたらした影響について、本人が振り返っている。

マラネロでは、2024年にコンストラクターズタイトルを僅差で逃したことを受け、2025年シーズンこそ、タイトル争いの中心に返り咲けるという期待が高まっていた。しかし、シーズン序盤、フェラーリ首脳陣は状況が想定通りには進んでいないことを悟る。SF-25は、極端に低い車高設定でのみ、本来の性能を発揮できるマシンだったからだ。

その結果、マシンは規則の限界を超える状態となり、第2戦中国GPでは、ルイス・ハミルトンがフロア摩耗の規定違反により失格処分を受けた。さらに、シャルル・ルクレールも車両重量が1キロ不足していたとして失格となり、チームにとっては二重の痛手となった。

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フェラーリのルイス・ハミルトン、2025年カタールGPにて
ルイス・ハミルトン、2025年カタールGPにて 写真:Shiga Sports Japan

その後、フェラーリはさらなる失格を避けるため、車高を引き上げる対策を選択した。しかし、その代償としてパフォーマンスは低下し、タイトル争いではマクラーレンが大きくリードを広げる展開となった。こうした状況を受け、バスール氏は2025年型マシンの開発を打ち切り、後継モデルへリソースを集中させる決断を下す。2026年には大規模なレギュレーション変更が控えており、全チームが実質的にゼロからのスタートとなるためだ。

バスール氏はF1公式サイト『Formula1.com』のシーズン総括インタビューの中で、この早期開発停止がチームの精神面にも影響を与えたことを認めている。

「厳しいシーズンだった。この決断がチームやドライバー、そして自分自身に及ぼす心理的な影響を過小評価していた。実質的な空力アップデートがないまま、残り15戦を戦い抜くのは簡単ではなかった」

さらに、こう続けた。「もちろん、この判断には明確な理由があり、2026年に集中するという決断は私自身が下したものだ。その責任も引き受けている。ただ、結果として非常に厳しいシーズンとなり、いくつかのチャンスを逃した。そして、事故や失格も重なった。それが、シーズンを通して我々を後手に回らせた」

長いF1シーズンの厳しさについて、バスール氏は次のようにも語っている。

「グリッドに並ぶすべての人にとって、シーズンは長く、要求されるレベルも高い。期待した結果が出なければ、なおさら困難になる。ドライバーだけでなく、全員にとって、最大の原動力は“結果”だ。サーキットで苦戦している時は、誰にとっても状況はより厳しくなる」

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