ラッセル「優勝は難しかった」 ステアリング問題に苦戦も繰り上がり2位に
ラスベガスGPでジョージ・ラッセルは、予選から抱えていたステアリングの不調に悩まされながらレースを戦った。優勝の可能性はあったのか?この問いに対し、メルセデス代表トト・ウォルフが見解を示した。
ラッセルはチェッカー時点でマックス・フェルスタッペン、ランド・ノリスに次ぐ3位でフィニッシュしたが、数時間後にマクラーレンのノリスとオスカー・ピアストリが失格となり、最終結果で2位に繰り上がった。両マシンのリヤ側スキッドブロックが規定以上に摩耗していたためだ。
ラッセルはレース序盤から既にトラブルを抱えていた。

「予選で出ていたのと同じステアリングの問題を抱えていた。うまく対処して慣れるしかなかった。第1スティントではペースも悪くなかった。マックスが第2スティントでピットから出てきた時、『よし、攻撃してリードを奪えるか試そう』と思ったんだ」と振り返った。
しかし、その判断がタイヤに負担をかけた。
「右フロントを少し使い過ぎてしまい、グレイニングが出た。このタイヤで最後までは無理だと思うとチームに伝えた。でもチームは自信を持っていた。毎周が本当に辛くて、どんどん遅くなっていったし、全く楽しめなかった」と苦しいレース内容を明かした。
マクラーレン勢の失格前、ラッセルはこう結論づけていた。
「今回は3位がベストの結果だったと思う。最初の1周以外は楽しいレースではなかった」
一方、ウォルフ代表はやや前向きな評価を示した。
「第1スティントのジョージは本当に速かった。優勝できたかどうかは分からないし確信はない。ただ、もし先頭に立てていれば展開はもっと楽だったはずだ。クリアエアで走れる状況はいつだって有利だから」と語った。
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