レッドブルの抗議が棄却 – ラッセルの3位確定

マイアミGP終了後、レッドブルがメルセデスのジョージ・ラッセルに対して提出した抗議が、スチュワードにより棄却された。レッドブルは、ラッセルが33周目の黄旗区間において十分に減速していなかったと主張していた。
ラッセルは、バーチャルセーフティカー(VSC)導入時の戦略的なピットストップを活かし、マックス・フェルスタッペンを上回って3位表彰台を獲得。これはピアストリとノリスというマクラーレン勢の後ろのポジションだった。レース中、フェルスタッペンは無線を通じて、ラッセルが黄旗に関する規則を遵守していないと不満を表明していた。
レースコントロールからはリアルタイムで公式調査は発表されなかったが、レッドブルはレース終了後に正式な抗議を提出することを選択。スチュワードに召喚されたラッセルは、深刻な胃けいれんを訴えてレース後のプレスカンファレンスに参加できなかったにもかかわらず、状況の説明を求められた。
同時に、カルロス・サインツとピエール・ガスリーも、FIA国際スポーツ規則付則Hの2.5.5条に関連する同様の事象について聴取を受けた。検証の結果、スチュワードはレッドブルの抗議を棄却し、ラッセルの3位を確定させる決定を下した。
「オンボード映像とテレメトリーデータから、63号車(ラッセル)が黄旗区域を通過する際にアクセルペダルを緩めたことは明らかだった。アクセルは約25%に減少し、その結果トルクは約30%低下した」とスチュワードは説明した。「規則26.1条(a)では、ドライバーは黄旗区域で『大幅に速度を落とす』ことを求められているが、これが絶対速度を下げることを意味するのか、あるいはコースの当該区間における通常のレース速度と比較して速度を下げることを意味するのかは明記されていない。63号車の黄旗区域における速度は通常のレース速度よりも大幅に低かったが、黄旗区域の通過中の絶対速度はわずかに上昇した」
「規則26.1条(a)における黄旗区域での速度低下の要件は、通常のレース速度との相対的な低下にのみ関係していると判断した。絶対速度の低下は、黄旗が振られるコース区間によって異なり、通常速度からの減速がいつも急激に行われることを示すものであるが、必ずしも規則遵守のために絶対速度の低下が必要とされるわけではない。」
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