ラッセル、カナダGPでの優勝は「縁起の良い」スタート

モントリオールで見事な勝利を収めたメルセデスのジョージ・ラッセルは、ポールポジションの重要性を十分に理解した上で、ポールポジションから始められるレースでのコンディションを歓迎した。昨年のラスベガス以来となる彼の今シーズン初勝利、そして今年のメルセデス初勝利となったこの瞬間は、チームメイトのキミ・アントネッリが表彰台に上がったことでより一層特別なものとなった。
ラッセルはポールポジションからのスタートを完璧に決め、メディアの大半が予想したようなトラブルもなく、ターン1とターン2を先頭集団を率いて通過した。序盤のラップでフェルスタッペンが激しくプレッシャーをかけ、ラッセルにミスを誘発させたり、少なくともタイヤにダメージを与えようと試みたが、その努力は実らず、中盤には4秒のリードを築いていた。
レース終盤、ノリスの驚異的な追い上げの前に、フェルスタッペンが再び接近し始めた時、ラッセルは新たな速いラップタイムを刻んで応えた。
「優勝として表彰台に戻れたことは素晴らしいことだね」とレース後には語った。「僕の前回の勝利はラスベガスだった。昨年は多くの勝利を逃したという印象がある」と、12か月前に不要なミスを2度犯して勝利を失い、チーム代表のトト・ヴォルフから「集中するように」と指導を受けた時のことに言及して付け加えた。
「そして当然ながら、昨日の信じられないような予選のおかげで、今日の勝利を手にすることができた。表彰台でキミを見ることができて本当に嬉しい」と彼は続けた。「チームにとって信じられないような一日だ。勝利争いに戻るために懸命に働いてくれた工場の皆さんに感謝する」
コンディションが有利に働いたと思うかという質問に対しては次のように答えた。「少し涼しかったね。昨年カナダでの結果からも分かるように、ご存知の通りです。幻想を抱きたくはないが、僕たちのマシンの強みはこうした涼しいコンディションにあると思う」と認めた。「次のレースで分かるが、今のところは単純に楽しんでいる」
オーストリアで競争力を発揮できると思うかという質問には、「時が経てば分かるでしょう。つまり、昨年僕たちはオーストリアで勝利した」と応じ、「それは良い前兆かもしれないが、僕たちは今この瞬間を楽しみたいと思う」と付け加えた。
「私たちは今週末に大きな期待を抱いていたし、すべてが計画通りに進んだので、本当に良い一日だった」と締めくくった。
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