ハース、アゼルバイジャンGPで苦戦 小松代表「厳しい週末だった」

アゼルバイジャン・バクー — ハースはアゼルバイジャンGPで無得点に終わった。チーム代表の小松礼雄は「忘れたい週末」と振り返り、オリー・ベアマンとエステバン・オコンは後方スタートから巻き返すことができず、ライバルのウィリアムズやレーシング・ブルズに遅れを取った。
ベアマンは15番手から12位、オコンは20番手から14位までポジションを上げたが、入賞には届かなかった。
「P15とP20からのスタートでは、追い上げるのは厳しいレースでした。あの位置からDRSトレインに入ってしまうと、オーバーテイクはとても難しい」と小松は語った。
オコンはチームが描いた戦略通りにレースを進めたものの、マシンのバランスに苦しみ、順位を大きく上げることはできなかった。
「戦略は正しかったですが、バランスの制約があってこれ以上は進めなかった」と小松は説明する。
一方、ベアマンはスタートとセーフティカー・リスタート時に展開が悪化し、ポジションを失いトラフィックに捕まった。「スタートとセーフティカー・リスタートを活かせず、ポジションを失いました。残念ながら、遅いマシンの後ろに捕まったため、DRSトレインが彼のレースを終わらせました」と小松氏は述べた。
ハースにとって悔やまれるのは、ベアマンがクリーンエアを得た際に速さを見せたことだ。小松は「2スティント目でオリー(ベアマン)がどれだけ速かったかを見れば、ポテンシャルがあることはわかります」と強調した。
結果は残念だったが、小松は焦らずに取り組む姿勢を示し、F1という競技の厳しさに言及した。
「また悔しいですが、週末全体を通して一つのミスがあれば、それが全てを決めてしまう。しかし残念ながら、それがF1という競技の本質です。我々にはクルマもドライバーも揃っているので、必ず結果は出るでしょう」と語った。
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