ハミルトン、スペインGP「最悪の結果」に落胆

フェラーリに移籍したルイス・ハミルトンが、スペインGPでの自身のパフォーマンスについて厳しい評価を下した。ハミルトンは、日曜日のレース後のインタビューで、今回のレースから得られる「前向きなポイント」は一切ないと断言している。
バルセロナのカタロニア・サーキットで行われたスペインGPにおいて、ハミルトンは予選5位からスタートしたものの、レース序盤からチームメイトのシャルル・ルクレールに追い抜かれ、最終的に6位でフィニッシュした。フェラーリのチーム代表であるフレデリック・バスールは、レース終盤にハミルトンが技術的な「問題」に直面していたことを明らかにしている。
レース序盤からの苦戦
土曜日の予選では5位という好位置を獲得したハミルトンだったが、レーススタート直後からルクレールの激しいプレッシャーを受けることになった。わずか9周後には、チームメイトのルクレールに追い抜かれ、順位を下げる結果となった。
その後のレース展開では、5位を維持していたハミルトンだったが、2回目のピットストップでの遅れが響き、元チームメイトであるメルセデスのジョージ・ラッセルとの激しいバトルに巻き込まれた。最終的にこの戦いでも劣勢に回り、6位まで順位を落とすこととなった。
レース終盤には、キミ・アントネッリのリタイアによってセーフティカーが導入され、ハミルトンにとって順位回復の絶好の機会が訪れた。しかし、この機会も活かすことができず、キック・ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグにも脅かされた。
「説明のしようがない」結果に困惑
レース後のインタビューで、ハミルトンは明らかに落胆した様子を見せた。Sky Sports F1の取材に対し、「何を話せばいい?とても悪い一日だった。言うことは何もないよ。本当に厳しい一日だった」と語った。
さらに続けて、「他に付け加えることは何もない。最悪だった。説明する必要はない。何を言えばいいのか分からないよ」と、普段の冷静さを失った様子で答えている。
予選5位からスタートしたハミルトンは、レース前にはスペインGPでの表彰台獲得を目標に掲げていた。しかし、チームが解決策を見つけることができるかという質問に対しては、「確実にノーだ。おそらく僕だけの問題だっただろう」と自己批判的なコメントを残した。
※記事で紹介した商品を購入すると売上の一部がSHIGA SPORTS JAPANに還元されることがあります
期待と現実のギャップ
表彰台を狙っていたハミルトンだったが、結果的に日曜日のレースから得るものは何もなかったと振り返っている。「なぜこんなにも酷い結果になったのか分からない。バランスの面では、これまで経験したことのない最悪のレースだった」と語り、マシンのセッティングの問題を示唆した。
通常、レースでのハミルトンのスピードは大きな武器となっているが、今回のカタロニア・サーキットでの66周を通じて、ルクレールが明らかに上回るパフォーマンスを見せた。現在、ドライバーズランキングではチームメイトのルクレールに23ポイントの差をつけられている状況だ。
チーム代表が技術的問題を示唆
バスールは、レース後のプレスカンファレンスで、ハミルトンが抱えていた問題について言及した。具体的な問題の詳細は明らかにしなかったものの、セーフティカー導入前の段階で、ハミルトンのマシンに何らかの技術的な問題が発生していたことを認めている。
この技術的問題が、ハミルトンの期待を大きく下回る結果につながった可能性が高い。フェラーリとしては、次戦に向けてこの問題の根本的な解決が急務となっている。
【関連記事】
- フェルスタッペン、ラッセルとの接触に関して謝罪 – Shiga Sports
- ラッセル、フェルスタッペンが悪い手本を示していると指摘 – Shiga Sports
- ルクレール、フェルスタッペンとの接触について振り返る – Shiga Sports
- F1、2025年第1四半期の収益が27%減少 – Shiga Sports
- 【成果重視】英語力を本気で身につけたい人向け|おすすめ英会話スクール3選 – Shiga Sports