マルコ氏、タイトルは既にピアストリの手にあると発言

レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコは、オランダグランプリの結果を受けて率直な意見を述べた。彼によると、オスカー・ピアストリは今やワールドタイトルを「ポケットの中」に収めているという。これは、チームメイトでありチャンピオンシップ2位につけているライバルのランド・ノリスが痛烈な打撃を受けた後のことだ。
ザントフォールトでは、マクラーレンがワンツーフィニッシュ寸前まで迫っていた。ピアストリはポールポジションからレースをコントロールし、ノリスは確実な2位を固めていた。しかし、ノリスのマシンがエンジントラブルに見舞われたとき、最終ラップでシナリオが一変した。今シーズン2度目のリタイアを強いられたノリスは、ドライバーズランキングで34ポイント差に後退し、残り9戦のみとなった。
マルコ氏にとって、この運命的な一撃は状況を根本的に変える要因となる。「ピアストリのような安定したドライバーとこのような大きいギャップを追いつくのは簡単ではない」と彼は語った。2025年シーズンを震撼させた2人のマクラーレンドライバー間の内部抗争は、今やピアストリの優位に傾いているようだ。
さらなる機械トラブルなしにシーズン終了を迎えたとしても、マルコ氏はノリスの形勢逆転能力に疑問を抱いている。レッドブルのアドバイザーは、ピアストリが見せているペースと一貫性が、チャンピオンシップ争いにおいて決定的な武器となると考えている。
マルコ氏らしい断定的なこの発言は、パドック内で高まっている認識を反映している。今シーズンは、ザントフォールトでの歴史的な大勝が立役者となり、今年7勝を挙げて称賛を受けているオスカー・ピアストリの飛躍の年となる可能性がある。
「この痛烈な打撃は本当に悪いタイミングで彼を襲った」とマルコ氏は語った。「これがチャンピオンシップにとって非常に決定的な時期に起こったため、状況はより複雑になる。ノリスが仕掛けるたびに、ピアストリがそれらの攻撃に対応できることが分かった」と彼は続けた。「ピアストリは非常に主権的な方法でレースをコントロールできたと思う。私は、この一件が既にピアストリに有利な形で決着していると予想する」
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