マルコ博士、予選不振に「タイヤが全く機能しなかった」

ヘルムート・マルコ博士は、レッドブル・レーシングがハンガリーGPで2025年シーズン最も苛立たしい予選セッションの後、歯に衣着せぬ発言を行った。マックス・フェルスタッペンはかろうじてQ3に進出したが、チームメイトの角田裕毅は僅差でQ1敗退となり、RB21がハイダウンフォースのハンガロリンクで抱える根本的問題の兆候を示した。
「タイヤが機能する範囲にマシンを持ち込むことができなかった」とマルコ氏は認めた。「あらゆることを試した。ほぼ全てを変更した。何も効果がなかったようだ」
フェルスタッペンの最終予選順位は、3回の全フリー走行を通じて続いたチームの苦戦の全容を反映するものだった。「Q1から既に困難だった」とマルコ氏は語った。「マックスがQ3に進出できたのは本当に素晴らしい仕事だった。それほど接戦だった」
レッドブルは週末を通してグリップとバランスを追い求めたが、意味のある解決策は見つからなかった。マルコ氏は一晩で行ったセットアップ変更の限界について率直だった。「助けにならなかった。我々は必要なグリップを得られなかった」
歴史的にマシンに困難をもたらす会場で、チームがこれほど困難な週末を予想していたかと問われると、マルコ氏は答えた。「いや。これは完全に新しい状況だ。レース週末全体、予選で必要なグリップを見つけることができなかった。本当に理由が分からない」
同じくQ3に進出したカスタマーチームのレーシングブルズとレッドブルの対比は観察者の注目を集めた。しかしマルコ氏は直接的な比較に注意を促した。「マックスが言ったように、設計は大きく異なる。同じ部品はわずかだ。レーシングブルズのマシンはこれまでの全レースで運転しやすかった」
ハンガリーでのオーバーテイクが困難として悪名高い中、レースデイでの逆転への希望は予測不可能な要因にかかっている。「今は何も変更できない。セーフティカー、混乱したレースなど可能性はある」とマルコ氏は指摘した。「しかしスパとシルバーストンでの経験から、もう天気予報には頼らない」
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