マルコ氏、モンツァで進歩を実感も角田の将来は予選次第と語る

イタリアGP金曜フリー走行を終え、レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコ博士は、マシンの改善に手応えを示す一方で、角田裕毅には依然として結果を求められる立場にあると語った。
「基本的には昨年からの学びだ」とマルコ氏。今回の好調について問われると、「いくつかアップデートを行い、今は異なるアプローチをしている。それが機能しているようだ」と説明した。個々の変更は小さなものだが、パッケージ全体として明らかに効果が出ていると強調した。
またフェラーリが金曜に速さを見せたことについては「ここはモンツァだから、金曜はいつもフェラーリが強い」と驚きを見せず、それでも「我々も勝利を争えるペースがある。明日マクラーレンが特別な何かを持ってこなければ、優勝を狙えるだろう」と自信をのぞかせた。
マックス・フェルスタッペンのフィードバックについては「マシンは速いので問題ない」と懸念を一蹴。ロングランについても「非常に良かった。渋滞の中でも常に1分20秒台前半で走れていた」と評価。
一方で注目が集まる角田について問われると、やや苛立ちを見せつつ「来年走れるかどうかを今ここで言うつもりはない」と回答。ただし金曜のパフォーマンスについては「とても良かった」と認めた。
「マシンのウィンドウが広がった」とマルコ氏は付け加えた。「角田を見てもわかるように、マシンがより予測可能であれば、彼はマックスにかなり近づく」
カギは精神的な回復力にあるとマルコ氏は示唆した。「それは精神的なものだ。冷静さを保ち、普通でいること。だから明日彼がトップ10入りすることを期待している」。角田が第3セッションに進出し、予選でフェルスタッペンに近づく能力は、レッドブルが2026年のラインナップを検討する上で決定的になる可能性があることを認めた。
角田裕毅はフリー走行2回目で9位、6位のマックス・フェルスタッペンからわずか2分の1秒遅れだった。
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