レッドブルのダウンフォース問題続く、マルコ氏は雨に期待
インテルラゴスで行われたブラジルGPスプリント予選は、レッドブルにとって厳しいセッションとなった。異例の低温コンディションの中、マシンのグリップ不足に苦しみ、マックス・フェルスタッペンは6番手、角田裕毅は18番手にとどまった。
セッション後、ヘルムート・マルコ氏は「ほとんどのコーナーで、基本的にグリップもダウンフォースもない」と、苛立ちを見せながら語った。
「ソフトタイヤでその問題が明確にわかった。我々は単純にダウンフォースが足りていない。ミディアムタイヤでは少し改善したものの、依然として差が大き過ぎる。すべてのコーナーでタイムを失っている」
空力の安定性不足は、ここ数週末にわたってレッドブルを悩ませ続けている課題だ。インテルラゴス特有の希薄な空気と変化する路面温度が、チームのダウンフォース不足問題をさらに浮き彫りにした。フェルスタッペンはなんとか6番手とまずまずのグリッドポジションを確保したものの、角田は金曜日のフリー走行でのクラッシュが影響し、十分な準備ができなかったようだ。

マルコ氏は角田の結果についても言及。「フリー走行でのクラッシュがスプリント予選に連鎖的な影響を及ぼした。しかし、我々は今日、彼がSQ3に到達することを期待していた」
前戦のパフォーマンスで評価を高めていただけに、この結果は本人にとってもチームにとっても悔しい内容となった。
今後について、マルコ氏はチームが短期的な結果を追うのではなく、マシンのセットアップ理解に集中すると示唆した。「明日のスプリントレースでは、できるだけ多くのデータを収集して分析し、本予選に向けて少なくともいくつかの答えを見つけたい。スプリントはその機会として使うつもりだ」
スプリントレース自体でのレッドブルの見通しについて尋ねられると、マルコ氏は率直にこう答えた。「雨が降らなければチャンスはない」
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