【プレシーズンテスト3日目】最終日を終え、グリッド上の勢力図はどうなったか
バーレーンで行われたプレシーズンテスト最終日、フェラーリがタイムシートのトップに立った。しかし、話題の中心は引き続き終止スムーズな走りで一日を終えたレッドブルで、ライバルチームは2024年も彼らが打ち負かすべき目標であることに間違いはないと考えている。3日目のテストでは、ライバル勢が記録破りの2024年カレンダーで王者を苦しめる可能性を示唆したのだろうか?
レッドブルのRB20は脅威的
多くのチームと同様、レッドブルはRB20をより深く理解するために長時間の走行に重点を置いた。マシンは先代と大きく異なり、その結果はマックス・フェルスタッペンが「マシンのパフォーマンスはとても強力だ。」とする通りポジティブなものだった。
チームメイトのセルジオ・ペレスも同様に満足しており、ペレスは「とてもポジティブ」な感触だと語っている。このフィードバックからは、チームがセットアップを工夫したことにより、彼が昨年苦しんだ2つのポイントである扱いやすさと適応性が改善されたことを読み取ることができる。
当然ながら、レッドブルはフェルスタッペンとペレスが走行を分け合った最終日の印象的なパフォーマンスを控えめにしているが、パドック内では彼らが一つ上のレベルにいるという驚きが漂っている。
データもそれを裏付けている。今日の走行に基づくロングランではメルセデスとフェラーリに対して1周あたり0.2秒のアドバンテージがあり、シングルラップでもフェラーリに対して同じアドバンテージを保っている。
メルセデス、順調な滑り出し
メルセデスは2024年の挑戦者であるW15について過剰には興奮していないようだが、昨年の今頃と比べると彼らの気分は明らかに高まっている。
テクニカルチーフのジェームス・アリソンは、マシンのミスが明らかになった2023年のプレシーズンではチームが”苦痛の世界”にいたと語った。しかし、2024年テストの3日目を終えたジョージ・ラッセルとルイス・ハミルトンは、開幕戦に向けていい状態にあると話している。
ハミルトンは昨年と比べマシンがより運転しやすく一貫性のある反応を示していると報告した。
データを見る限り、フェラーリとはロングランペースでは拮抗しているようだが、シングルラップでは一歩後退しているようだ。
フェラーリ、テスト中は終止好調
フェラーリはテスト1日目に勇気づけられる数字を残し、その感触は2日目、そして金曜日まで続いた。
シャルル・ルクレールは、マシンが「望んでいた通りに反応している」と報告し、フィーリングは「昨年スタートしたときよりも良い」と語った。
金曜日のロングランも競争力のあるもので、彼らが最も改善を望んでいた領域で進歩を遂げたという主張に重みが加わった。レースペースランキングは2位で、チームはデータからレースシミュレーション中のすべてのスティントでタイヤをより長く、より安定した状態に保つことができたと見ている。
レッドブルと比較するとまだ物足りなさは残るが、少なくとも後続集団には加わっている。そして良いベースマシンを作ったことで、開発とアップグレードが適切に行われれば、彼らはシーズンを通してパフォーマンスを上げていくことができる。
アストンマーティン、昨年ほどの勢いはなしか
昨年のプレシーズンテストでは、アストンマーティンがクラストップのレッドブルに対抗する衝撃的なライバルとして登場した。
今年、チームはやや後方にいるかに見えたが、チーム代表のマイク・クラックは「冬の間に一歩前進した」と評価し、「重要なエリアでのパフォーマンス向上」を提供したと付け加えた。
2日目のレース走行はあまり印象的ではなかった。しかし、ピレリのコンパウンドの中で最も硬いC1で金曜日に行われたフェルナンド・アロンソの走りを見ると、レースペースに関してはトップ争いに加わっていることがうかがえる。
F1データチームによると、彼らはレッドブルから1周あたりコンマ4秒差の4番手につけている。昨年ほどのエキサイティングさはないものの、彼らは依然としてトップ争いに加わっている。
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