ハジャー「レッドブルで走る準備はできている―今年でも」

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わずか20歳のアイザック・ハジャーは、自身の意志を明確に示している。彼はレッドブルで走りたいと考えており、今すぐにでも準備ができていると自信を見せる。オースティンでのアメリカGPを前に、フランス出身のルーキーは記者団に対して、自身のシーズンとレッドブルプログラム内での将来をめぐる話題について語った。

「プログラムに参加して以来、ずっとそうしたいと思っていた。常にそれが目標だった。レッドブルのドライバーになることが」

今シーズン、速さの閃光とプレッシャー下での冷静さを印象づけたハジャーは、現在レッドブル・ジュニアチームで最も有望な逸材のひとりとして見られている。早ければ、来年にも昇格する可能性があるという憶測が渦巻いているのだ。

昇格の噂が高まる中でも、ハジャーは冷静さを保ち、自身のアプローチは変わらないと強調した。

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「正直なところ、それは僕のアプローチを変えるものではない。マシンに乗ったらただ走るだけ。ほかのことは考えない。最大限ベストを尽くすのみ」

落ち着いた自信

新しいサーキットへの順応力でも、ハジャーの成熟さは際立っている。これは、レッドブルのシニアアドバイザーであるヘルムート・マルコ氏も彼の最大の強みの1つとして挙げ、ハジャーを「リトル・プロスト」とまで呼んでいる特性だ。

ハジャー自身も、「すぐに予選に入りたいと思うときがある」と笑顔で語った。「熱を帯びるのに少し時間がかかる人もいるけど、僕はスプリントのような爆発的なレースが好き」と述べ、速攻型のドライバーとしての資質をアピールした。

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マルコ氏は以前からハジャーを高く評価しており、「トラックコンディションに関係なく、即座に競争力を発揮できる」とコメントしている。ハジャー自身もその評価を意識しており、「以前はスロースターターだったが、F3とF2で改善する力を身につけた」と語る。「これらのシリーズではチャンスが限られているので、素早く適応しなければならなかった」と、自身の成長を振り返った。

準備万端――今すぐにでも

年末までにレッドブルでサプライズ出場する可能性に前向きかと尋ねられると、ハジャーは即答した。

「ええ、間違いなく。チャンスが得られるなら、100%確実に受け入れる。今すぐにでも準備ができている」

この発言は、ハジャーがトップレベルに対して準備が整っていると確信していることを示している。彼の口調は慎重で、誇張はなかった。自分自身のペースを理解しているドライバーの自信だ。

今後の焦点

レッドブルの内部関係者は、2026年のシートに対するハジャーの準備状況を評価する上で、メキシコGPが重要な基準点になる可能性があると示唆している。しかし今のところ、ハジャーは過度な期待を避けていると主張している。

「僕はただ走ることに集中する。チャンスがくれば、準備はできている。それが来年であろうと明日であろうと」

ハジャーの自信は、F1への昇格前に同様の確信を持っていた角田裕毅を彷彿とさせる。日本人ドライバーは、F1の世界で学習曲線がいかに急であるかを痛感した。そしてハジャーも、もし早すぎる昇格を果たせば、同じ現実に直面する可能性がある。F2で磨かれた彼の攻撃的なアプローチ“最初のコーナーから限界を攻める姿勢”は、精密さと自制を要求するレッドブルのマシンではリスクにもなり得る。

フェルスタッペンでさえ認めているように、RB21は過信を許さないマシンだ。わずかなミスが壁やグラベル行きにつながる。ハジャーにとっては、野心を忍耐で和らげることが賢明な選択かもしれない。だが、レッドブルの世界では、そのような慎重さは決して認められる考えではなく、ヘルムート・マルコ氏が評価する考えでもない。

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