フェラーリのジョック・クリア氏、約10年の協力関係を経てスクーデリア離脱へ

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フェラーリのチーフエンジニアであるジョック・クリア氏が、約10年間にわたるマラネロでの活動を終え、スクーデリア・フェラーリを離脱することが明らかになった。コッリエーレ・デッロ・スポルト紙が報じたところによると、2015年に加入した61歳のイギリス人のクリア氏は、イタリアチームでの長期にわたる活動に終止符を打つことを決断したという。

クリア氏は在籍期間中、シャルル・ルクレール選手のコーチとして重要な役割を担い、フェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)の監督も務めていた。現在このFDAの責任者は、マルク・ジェネ氏に引き継がれている。

パドックで最も経験豊富なエンジニアの一人として知られるクリア氏は、ベネトン、ウィリアムズ、ホンダ、ブラウンGP、メルセデスなど、名門チームでの豊富な経験を積んできた。特に1997年のウィリアムズ時代には、ジャック・ヴィルヌーヴ選手のレースエンジニアとして世界選手権制覇に貢献。その後メルセデス移籍後は、ミハエル・シューマッハ、ニコ・ロズベルグ、ルイス・ハミルトンといった複数の世界チャンピオンと共に仕事をしてきた実績を持つ。

この離脱のタイミングは、フェラーリにとって厳しい状況下での出来事となっている。チームは現在、コンストラクターズランキングで2位だが、マクラーレンに苦戦を強いられており、タイトル獲得の可能性は既に他チームに移っているとみられる。イタリアの名門チームは、まだ正式にこのニュースを発表しておらず、クリア氏のF1における今後の去就も当面は不透明な状況が続いている。また、技術面での後任人事についても明らかにされていない。

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一方、責任範囲の拡大が予想されるマルク・ジェネ氏に注目が集まっている。1999年から2004年にかけてミナルディとウィリアムズで計36回の出走経験を持つ元F1ドライバーのジェネ氏は、フェラーリとはテストドライバー(2005-2010年)として長い関係を築いてきた。さらに2009年にはプジョーでルマン24時間レースを制覇した実績も持っている。

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