アントネッリ、念願のF1初表彰台で感無量

メルセデスのルーキーであるキミ・アントネッリが2025年カナダグランプリで3位入賞を果たし、F1初表彰台を獲得した。ルイス・ハミルトンのフェラーリ移籍後、チームメイトのジョージ・ラッセルが優勝したレースで、3位に入賞したことは、トト・ヴォルフ率いるメルセデスチームにとって特別な意味を持つ結果となった。
アントネッリは既にポールポジション獲得(スプリント予選セッション)、レース完走、最速ラップ記録を達成した史上最年少ドライバーである。
レース後、アントネッリは緊張感あふれる展開を振り返った。「正直に言うと、レースが終わることを願っていた」と彼は述べ、マクラーレンのオスカー・ピアストリとの攻防で3位を守り抜いた心境を明かした。「残りの週数を数えるために会場にあるスクリーンを何度も見るくらいにね」と、終盤の緊迫状況を語った。
最終ラップは特に難しく、ピアストリが追い上げる中、ピアストリとチームメイトのランド・ノリス間の接触事故によりセーフティカーが投入された。
モントリオール表彰台での体験について、イタリア出身のアントネッリは、ジル・ビルヌーブ・サーキットという、フェラーリの伝説ドライバーに敬意を表して名付けられた会場で、大きなイタリア系コミュニティからの声援を受けることは想像以上の感動だったという。
「鳥肌がたったよ。これは間違いなく忘れられない瞬間になった。この結果と今感じている気持ち、どちらも貴重なものだからね」と”Driver Of The Day”に選ばれたアントネッリは感慨深く語った。
「それは信じられないほどの気持ちだ。だが、僕たちはもっともっと高みを目指している。僕の次の目標は、勝つこと、イタリアをトップに導くこと。この優勝は絶対に叶えたいし、必要なものだ。僕にとっても、すべてのイタリアのティフォシ(ファン)にとってもね」
「イモラ(最初のホームレース)は、サポートの面で僕にとって信じられないほどの週末だった。結果は満足できるものではなく、思ようにうまくいかなかったが、最初から多くのサポートを受けることができるのは素晴らしいこと。本当に感謝している」とアントネッリは結論付けた。
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