小松代表「角田の2027年起用はコメントできない」 地上波復活には「日本のF1にとって非常に大きい」

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今季で一度フルタイム参戦に区切りをつけ、2026年はレッドブルのリザーブ兼テストドライバーに回る角田裕毅。2027年に再びドライバー市場へ戻ると見られる中、ハースのチーム代表・小松礼雄氏は、その年のラインアップ候補として角田を検討する可能性について問われたが、慎重な姿勢を崩さなかった。

シガスポーツの質問に対し、小松代表は「彼の将来についてコメントすることはできない」と語り、話題をあくまでチームの“直近の課題”へと戻した。

「我々は2026年のことに集中しなければいけない。大切なのは、2026年に競争力のあるシーズンにすることだ」

2026年には大幅なレギュレーション変更が控えており、その準備で手一杯のハースとしては、2027年以降の構想に踏み込む段階ではないというスタンスだ。

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「地上波でF1に出会える時代が戻る」

日本のF1文化にとって大きな一歩

一方、小松代表は、来季から日本でF1の一部レースが地上波(フジテレビ)で放送されることについては大いに歓迎の意を示した。

「自分が子どもの頃は、普通のテレビやスポーツニュースでF1に出会えた。わざわざ探さなくても、目の前にあったんだ」

現在は有料配信サービスが中心となり、F1が“偶然目に入る存在”ではなくなっていると指摘する。

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「今は、積極的に探さない限り、F1に出会うことはない」

その上で、小松代表は地上波復活を「非常にポジティブ」と評価する。

「テレビで再びF1を見られるようになれば、また偶然触れる機会が生まれる。それはとても良いことだ」

ハースのトヨタとのパートナーシップ拡大、日本人若手ドライバーの台頭など、日本のモータースポーツ環境が再び活気づいているタイミングでもあり、F1が広く“見つけられる存在”に戻る意義は大きい。

角田不在の2026年、日本のF1人気はどうなる?

角田が2026年にグリッドを離れることで、日本のF1ファン層がどう推移するかは注目点となる。彼の存在は、近年の日本市場におけるF1関心維持の大きな柱だったからだ。

ただ、その一方で、地上波放送の復活は若年層の新規ファン獲得に繋がる可能性もある。

角田が2027年に再びグリッドに戻る可能性を残していることも、小松代表の慎重なコメントが示唆している通り、完全に閉ざされた未来ではない。

2026年は、日本のF1文化にとって“再構築の1年”となりそうだ。

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