ハミルトン、フェラーリでのTPCテスト終了 ― 規定走行距離に到達
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2025年シーズンの開始を前に、ルイス・ハミルトンのフェラーリ旧型マシン(TPC)でのテストが終了することが明らかになった。F1規則で定められた年間走行距離の上限に達したためだ。
F1のスポーツ規則では、各チームに年間20日間のTPCテストが許可されており、1回のテストにつき1台のマシンの使用が認められている。現役ドライバーの場合、20日のうち最大4日間で合計1,000kmまでの走行が可能だ。この規則は、昨年イモラでのシーズン中テストでマックス・フェルスタッペンが2022年型レッドブルで走行した後に改定された経緯がある。
フェラーリは、ハミルトンのチーム適応を支援するため、このTPC枠を活用してきた。ハミルトンは1月、フィオラノで2023年型マシンを使用し、初のTPCテストを実施。先週にはバルセロナで、チームメイトのシャルル・ルクレールとともにSF-23で2日間のテストを行った。ただし、2日目の午前中に発生したクラッシュにより、予定されていたプログラムに影響が出た。
その後、フェラーリは今週初めにバルセロナで、ピレリの2026年用タイヤテストの一環として2日間の走行を実施。ハミルトンは来年の新規定を想定した仕様の2024年型マシンで初走行を経験した。
さらに、バルセロナでSF-23による追加走行の機会が得られたことで、ハミルトンはTPC枠での4日目、最終日の走行を完了したとみられる。
2月19日のSF-25発表後、ハミルトンは撮影用の特別走行日としてフィオラノで新型マシンのシェイクダウンに参加する予定。その後、2月26日から28日にかけてバーレーンで開催される公式プレシーズンテストで、2025年型フェラーリでの本格的な走り込みが始まることとなる。
新たな挑戦に向けて着実に準備を進めるハミルトンだが、実戦を見据えた最終調整は、プレシーズンテストに委ねられることとなった。
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