ハミルトン、モンツァでニキ・ラウダ記念ヘルメットを着用

ルイス・ハミルトンが、フェラーリ加入後初となるイタリアGPで記念ヘルメットを着用することを明らかにした。ハミルトンは、伝説のドライバー、ニキ・ラウダの名前が刻まれたイエローとホワイトの特別デザインを使用する。ラウダの初世界タイトル獲得(1975年)から50周年を迎える節目を祝う形となる。
フェラーリはこの記念の年に合わせ、シャルル・ルクレールとともにブルーとホワイトを基調としたレトロなデザインのギアを用意。両ドライバーがそろって、3度の世界王者ラウダに敬意を捧げる予定だ。
ハミルトンにとっても、この週末は特別な意味を持つ。メルセデス時代にラウダと強い絆を築いた彼は、2019年に逝去したラウダを深く敬愛していた。ラウダは同チームの非執行会長を務め、メルセデスのへミルトン獲得において重要な役割を担った人物である。
2020年にラウダについて語った際、ハミルトンは次のように回想している。ニキは私にとって、そしてチーム全員にとっても恋しい存在です。これを表現する言葉がみつかりません。私はニキと素晴らしい思い出しかありません。彼との一番の思い出は、最初の会話の記憶です。2012年、彼が私に電話をかけてチームに加わるよう説得してくれたときのことを今でも覚えています。彼は私にチームに参加するよう説得しようとしていました。世界チャンピオンでニキのようなカリスマからの電話を受けるのはとても特別なものでした」
「彼は非常に前向きで面白くて楽しい男で、常にエキサイティングな話をしていました。彼は生まれながらのレーサーだったんです。そして、常に私たちがどのように改善できるかを考えてくれていました」
さらにハミルトンは、ラウダの姿勢をこう称えている。
「彼は常に改善を求める人でした。レース後にはいつも『ルイス、何を改善すべきか?君には何が必要か?』と問いかけてくれました。私が学んだ最も大きな教訓は、チームを率い、深く掘り下げ、皆を前進させる姿勢です」
「私はこの出会いに感謝しており、ニキが好きです。ニキは今でも私たちと共にあります。」
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