ハミルトン、10番手も前向き フェラーリはシンガポールで1万ユーロの罰金

フェラーリはシンガポールで厳しい金曜日を過ごした。レーススチュワードがシャルル・ルクレールとマクラーレンのランド・ノリスが絡んだ危険なピット解放により、チームに1万ユーロの罰金を科したためだ。
この事案は第2フリー走行中に発生した。ルクレールがノリスの進路上に解放され、マクラーレンのフロントウイングが破損した。通常このようなケースには5000ユーロの罰金が科されるが、スチュワードパネルはこの違反をより深刻と判断した。
「16号車(ルクレール)の安全な解放を担当するチームメンバーが状況を誤って判断し、不明瞭な指示を出した」とスチュワードは述べた。「その結果、両車がファストレーンで接触した。過去の事例を考慮すると、この違反はより厳しい罰則を正当化する」
この罰則は、フェラーリにとって不満の残るセッションの締めくくりとなった。ルクレールは9番手にとどまった。シンガポールで初めてフェラーリをドライブするルイス・ハミルトンは10番手だったが、セッション後は前向きな様子を見せた。
「全体的に良い一日だった」とマリーナベイで4度の優勝経験を持つハミルトンは語った。「このマシンを運転するのは楽しかった。ここでフェラーリを走らせるのは初めてで、前向きに感じている。このサーキットでクリーンなラップを刻むのは容易ではないが、セッションごとに進歩を遂げた」
彼は続けた。「おそらく一晩で大きく変更することはなく、セットアップを洗練させるだけだ。うまくいけばマクラーレンとの差を縮められるだろう」
スカイスポーツの解説者アンソニー・デビッドソンは、ハミルトンの前向きな口調に注目した。「彼がこれほど前向きだったのには少し驚いた」とデビッドソンは述べた。「しかし彼は非常に直感的なドライバーだ。マシンが自分の下でうまく機能していることをすでに感じ取っているに違いない。運が味方すれば、今週末は彼に有利に展開する可能性がある」
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