角田、マイアミGP予選P10も課題が残る
2025年マイアミGPの予選でQ3進出を果たし,最終順位は10番手とポイント圏内に入賞した角田裕毅。ポジティブな側面もあった一方で、複雑な表情を見せた。
「Q3進出できたのはポジティブだと思う。スプリント予選ではほとんど走れなかったので、マシンバランスが不明確な状態だった」と語った。限られた走行時間の中で苦戦を強いられた様子がうかがえる。加えて、「セットアップ変更もほぼ推測で行った中でのQ3進出は嬉しいけど、P10という結果には満足していないよ」トップ10入りという結果にもどこか納得のいかない表情を見せた。
今回の予選では、アップデートが施されたマシンの扱いにも苦戦していた。マシン挙動に対する戸惑いを明かす。「マシンが期待通りに前に進まず、少し混乱している。アップデートを受けたマシンは同じではないので、慣れる必要がある」
そのなかでも、自身のドライビングスタイルに合ったセッティングを模索していたという。「自分なりのセットアップを行っている。マイアミではフェルスタッペンが大きく前進しているので、彼のセットアップからも良い部分を取り入れようとしている」と、チームメイトのデータを参考にしていることを認めつつも、「でも、完全に彼のセットアップに集中しているわけではなく、今回は少し彼に近づけたが、違う挙動になる可能性もあるので注意しているよ」と、独自性を維持する姿勢も見せた。
予選10番手という位置からの巻き返しに向けては「明日のレースでは何台か抜きたい。それほど難しくないはずだ」と力強く意気込みを語った。
また、セッション中の雨についても言及。「雨のコンディションでは視界が主な問題だった。他にはハイスピードコーナーが少ないので大丈夫だけど、白線やカーブが多く狭いセクター2は、ブレーキングが特にトリッキーだ」と、マイアミ特有のコース特性とコンディションの難しさも振り返った。
予選の手応えと課題が入り混じるなか、決勝での巻き返しに向けてどのような走りを見せるのか注目が集まる。
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