【F1中国GP】ハミルトン、ルクレール、ガスリーが失格処分

フェラーリF1のルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレール、アルピーヌF1のピエール・ガスリーが中国グランプリ後の車両検査に合格せず、失格となった。
フェラーリF1とアルピーヌF1は裁定に異議を唱えず、測定が正確に行われたことを認め、違反は「純粋なミス」によるものだと説明した。
ルクレールとガスリーの失格理由 – 重量違反
ルクレールとガスリーの車両は、最低重量制限の800kgを下回る799kgだった。FIA技術代表による計測では、壊れたフロントウイングの交換後も同じ結果を示したという。
両チームはFIAの測定に異議を唱えず、必要な手順が正しく実施されたことを確認。審査委員会はFIA F1技術規則の4.1条違反として標準的な失格処分を適用した。
ハミルトンの失格理由 – プランクの厚さ違反
ハミルトンの車両は、プランク(マシンの底面にある板)の厚さが規定の9mm未満だった。計測結果は左側8.6mm、中央8.6mm、右側8.5mmと記録された。メルセデスチームは測定結果を認め、これも「純粋なミス」によるものだったと説明。競技審査委員会はF1技術規則3.5.9条違反として失格処分を下した。
3名の失格による順位変動
3名の失格により、エステバン・オコンは5位に上がり、ハースは2022年バーレーンGP以来の好成績となった。アントネッリ、アルボン、ベアマンも2つずつ順位を上げた。
当初ポイント圏外だったランス・ストロールが9位、カルロス・サインツが10位となり、得点を獲得した。
フェラーリF1の見解
フェラーリF1は「ルクレールはワンストップ戦略でタイヤ摩耗が激しく、車両が軽量化した」と説明。「ハミルトンのスキッド摩耗は、わずかな誤差で消費量を見誤った」と付け加えた。
チームは「利益を得る意図はなかった。今後同じミスを繰り返さないよう学ぶ」とコメントした。
この失格処分により、フェラーリはランキングでレッドブルに19ポイント差をつけられ、ウィリアムズと同点の4位に後退。メルセデスはマクラーレンとのコンストラクターズチャンピオンシップの差を21ポイントに縮めた。
なお、この失格はグランプリ決勝のみに適用され、ハミルトンが優勝したスプリントレースの結果には影響しない。フェラーリのドライバーにとって、これは18ヶ月以内で2回目の技術規則違反による失格となる。
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