ピアストリ、マクラーレンのチーム指示論争で認める

F1世界選手権の首位を走るオスカー・ピアストリは、モンツァで物議を醸したマクラーレンのチーム指示について改めて質問を受けながら、バクーに到着した。木曜日にはニコ・ヒュルケンベルグやピエール・ガスリーとともに、最初のFIA記者会見に臨んだ。
イタリアGPではピットストップの混乱の末、チームメイトのランド・ノリスに順位を譲ったピアストリ。彼はその決定を受け入れ、自身が3位以上でフィニッシュする資格はなかったと認めている。
モンツァでの状況は微妙だった。ピアストリは早めにピットインした後、タイヤ交換前にリードしていたノリスの前に出た。しかし、マクラーレンは直後にピアストリへ順位を戻すよう指示。戦略担当者たちは本来、フェラーリのシャルル・ルクレールからピアストリを守るために早めのストップを行い、トラック上の順位が入れ替わるとは予想していなかった。しかし、ノリスのピット作業が5秒以上遅れたことで計画は崩れ、彼はピアストリの後ろに下がる形となった。
無線では、ピアストリが「それはレースの不運の一部であり、順位交代を正当化するものではない」と訴える場面もあったが、最終的には指示に従った。レース後にはチームの判断を公に支持し、バクーでもその姿勢を改めて示している。
「タイトル争いの中でも、十分に自由に戦えていると感じている」とピアストリは語る。
「モンツァから得られる最大の教訓は、あの週末の自分のペースとパフォーマンスを考えると、3位以上に相応しくなかったということだ。やり方に正解も不正解もない。もし違う決断をしていれば、今度はファンの半分が『それは間違いだ』と言っただろう」
また、元F1ドライバーでありマネージャーでもあるマーク・ウェーバーの反応について問われると、議論はほとんどなかったことを明かした。
「彼はほとんど何も言わない。僕が言ったように、自分のパフォーマンスを考えれば2位に値しなかったんだ。部分的には速さもありましたが、週末を通しては十分ではなかった。マークも同じ見方をしていて、チームとも話し合い、僕らはその点で一致している」
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