ピアストリ、モンツァでの苦戦に「決して良い兆候ではない」

マクラーレンのオスカー・ピアストリは、本来のペースを見つけるまでに時間を要し、イタリアグランプリでのレース序盤に苦戦したことを認めた。3位でフィニッシュしたピアストリは、モンツァのような要求の厳しいサーキットでのこの遅いペース上昇について「決して良い兆候ではない」と説明した。
スタート直後から、ピアストリはフェラーリのシャルル・ルクレールの積極的なスタートに対してポジションを失った。ピアストリはポジションを取り戻すために奮闘しなければならず、3位を確保するためルクレールを2度のオーバーテイクで上回った。しかし、ポジションを確立すると、すぐにランド・ノリスが前方でギャップを広げ、マックス・フェルスタッペンがリードを拡大するのを目の当たりにした。
ピアストリは、タイヤのパフォーマンスが低下するにつれて、徐々にペースが向上したことを認めた。チームは最初にピアストリにピットインを要請し、迅速なタイヤ交換を活用してノリスの前に出た。次の周回でのノリスのピットストップはトラブルにより時間を要しピアストリは2位に順位を上げた。
しかし、2位での表彰台獲得への希望はすぐに終わった。マクラーレンチームはすぐにピアストリにチームメイトに道を譲るよう指示した。この指示の理由を完全に理解することなく、ピアストリは従順に指示に従い、表彰台3位に甘んじることとなった。
この結果により、フェルスタッペンの勝利とノリスの2位により、チャンピオンシップでの31ポイント差での追い上げは減速した。相応の結果ではあったが、ピアストリ自身が「複雑」と表現した日曜日を通じて遭遇した困難を物語っている。
「スタートは困難だった、それは確かだよ」とピアストリは述べた。「最初の2周は最高ではなかった。シャルルと比較して、いいペースがないように感じた。しかし、彼をオーバーテイクして、レースはそこからスムーズに進んだ。マシンは僕が望むとおりの動きをしなかった。タイヤが摩耗すると、実際に改善されたが、これは決して良い兆候ではない。でも僕は獲得したポイントに満足しているよ」
「つまり、僕たちはかなり長くコース上にとどまっていたので、ソフトタイヤが良い選択に思た」とピアストリは付け加えた。
「セーフティーカーが出ればそれを活かすために走り続けていたが、最終的にはマックスが僕たちのピットストップの間に戻ってきてしまい、長く走り続ける意味がなくなってしまった。そして最後にはちょっとしたトラブルもあった」
【関連記事】
- ノリス、モンツァでのチームの戦略ミスを振り返る
- ピアストリのザントフォールト勝利も、ウェバーは慎重
- ノリス、エンジン故障でオランダGPが終了し落胆
- オランダGP:ピアストリ「必要な時にレースをコントロールした」
- ステラ、「チーム利益最優先」フロントロー独占に規律強調