【アブダビGP】ピアストリに痛手、FP1を欠場 新人起用義務でノリスに60分の“アドバンテージ”
アブダビでの最終戦初日、7チームがF1レギュレーションで義務づけられた新人ドライバー起用を消化するため、通常とは異なる顔ぶれがFP1に登場する。その中でも最大の影響を受けるのが、タイトル争いの真っ只中にいるマクラーレンのオスカー・ピアストリだ。
2025年からF1では、若手育成を目的に「各レギュラードライバーがシーズン中に2回、金曜フリー走行を新人に譲る」ことが義務化。つまりチームとしては年間4回、若手を走らせなければならない。新人の定義は「F1出走2回以下」。
この最終戦時点で、7チームが消化不足。アブダビFP1では次々とシートが若手へと受け渡された。
ピアストリにとっては大きな痛手
マクラーレンはまだ義務分を満たしておらず、ピアストリが車を降りることに。代わりに走るのはインディカーで活躍するパト・オワードだ。
一方、タイトルを争うランド・ノリスは通常通り出走。これでノリスは60分の貴重な走行時間を確保し、ライバルのピアストリに対して実質的なアドバンテージを得る形となった。
FP1での主な交代ドライバー
アストンマーティンではランス・ストロールのマシンをジェイク・クロフォードが、フェルナンド・アロンソのマシンにはシアン・シールズが搭乗。シールズはF2で無得点の24位という無名に近い存在だ。
アルピーヌではポール・アーロンがピエール・ガスリーのマシンを担当。
レーシングブルズは日本の岩佐歩夢がリアム・ローソンの代わりに出走。
ハースは平川亮がエステバン・オコンのマシンをドライブ。
ウィリアムズではアレックス・アルボンに代わり、ルーク・ブラウニングが登場。
そしてレッドブル・レーシングでは、来季レーシングブルズからF1デビュー予定の18歳アーヴィッド・リンドブラッドが、角田裕毅のマシンを初走行させる。
最終戦の大一番を前に、複雑な構図が生まれた金曜のFP1。とりわけピアストリにとって、この60分の不在が週末にどのような影響を及ぼすのか注目される。
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