ワシェ、角田の失速原因に言及もフェルスタッペンの勝利を称賛

レッドブル・レーシングのテクニカルディレクター、ピエール・ワシェ氏は、日曜日に行われたイタリアGP決勝でマックス・フェルスタッペンが圧倒的な勝利を収めたことに喜びを示す一方で、チームメイトの角田裕毅にとっては厳しい結果となったことを認めた
「チームにとって非常に重要な結果でした。シーズン残りに向けて勢いをつける必要があったからです。素晴らしいドライバーとチームが、マシンを最適に仕上げたことが大きかったと思います」とワシェ氏はレース後に語った。
今大会から投入された新しいコンポーネントも勝因のひとつだったという。
「マシンの新パーツはうまく機能しました。これによって、過去に苦戦してきたサーキットでもRB21を強化できました」と説明した。
一方、角田のレースは序盤で崩れてしまった。リアム・ローソンとの接触によりマシンにダメージを負い、大きなチャンスを失ったのである。
「ローソンとの接触後、彼のマシンはダメージを受けました。我々はそれをカバーしながらロングスティントを試みましたが、実際、彼のレースはその時点で終わってしまっていました」とワシェは認めた。
マシン仕様の違いについては「フロアだけが異なっていました。次のレースでは同じものを使えることを願っています」と述べ、角田がわずかに異なるアンダーフロアを使用していたことを明かした。
複雑な結果となった週末だが、ワシェ氏はチーム全体にとって大きな意義があったと強調する。
「昨年と比べても、ここでの勝利は非常に重要でした。昨年はこのサーキットで苦戦しましたが、今回はマシンの最適なウィンドウを見つけることができました。我々は異なるダウンフォースレベルで戦いましたが、それでも勝てた。今回は明らかに良い流れを示せたと思います」と語った。
さらに今後についても期待を寄せる。
「モンツァでのセットアップが、残りのレースにも良い影響を与えるかもしれません。我々はそのプロセスを見つけました。次はそれを最適化し、次戦で再び機能するかどうか確認したいです」と締めくくった。
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