アントネッリ、批判を跳ね返す“マスタークラス”走行で4位入賞

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チーム代表からの公然たる叱責からわずか2週間後、メルセデスのルーキー、キミ・アントネッリがアゼルバイジャングランプリで見事な走りを披露し、エンジニアから「マスタークラス」と評された。
モンツァでのプラクティス中にクラッシュを喫し、チーム代表トト・ヴォルフから厳しい批判を受けた18歳のアントネッリは、プレッシャーを背負ってバクーに臨んだ。しかし週末を通じて冷静かつ堅実なパフォーマンスを見せ、混乱の中でもトラブルを回避。予選では4番手につけ、決勝でも安定した走りで4位フィニッシュを果たし、表彰台にはわずかに届かなかったものの存在感を示した。
メルセデスのテクニカルディレクター、ジェームス・アリソンはアントネッリの姿勢を称賛した。
「我々のアプローチは、一貫性を持ってセッションを進めることだった。フリープラクティスで集中力を維持することが予選を良い形で迎える鍵であり、さらにそれが決勝につながる。プラクティスでのミスは見た目以上に高くつくものだ。キミは一切エラーをせず、まさにマスタークラスを見せた。唯一、エスケープロードに外れた場面があっ他が、マシンに傷一つなかったよ」
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波乱の予選では計6度の赤旗が出され、セッションは1時間以上遅延する混乱ぶりだった。グリッド上の3分の1近いドライバーがクラッシュやアクシデントに見舞われる中でも、アントネッリは冷静に走り切り、4番グリッドを獲得。アリソンは「キミは困難な状況を見事に乗り越え、素晴らしいラップを刻んだ。フロントローを逃したのは、ほんの突風ひとつ分の差でした」と付け加えた。
厳しい批判を受けてからの短期間でのこのパフォーマンスは、アントネッリがメルセデスにとって将来を担う才能であることを改めて証明するものとなった。
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