マルコ氏、イモラでの苦戦とマクラーレンの優位性を認める

Dr Helmut Marko Imola
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エミリア・ロマーニャ・グランプリの金曜日、レッドブルのアドバイザーを務めるヘルムート・マルコ氏はマクラーレンの現在のパフォーマンスを「異次元のクラス」と評し、FP2でライバルたちのペースに苦戦した厳しい状況を認めた。

「マクラーレンの優位性は明らかだ」とマルコ氏はセッション後のメディア取材で述べた。「このイモラのようなサーキットで4/10秒の差は非常に大きい。私たちはマシンの神経質さを抑えるためのセットアップ調整を試みていて、それに成功するかもしれないが、それでもマクラーレンの優位性は変わらないだろう」

レッドブルは金曜日に苦戦した後、決勝日に強いパフォーマンスを見せるという過去のパターンがあるにもかかわらず、マルコ氏は慎重な姿勢を示した。「現時点では、かなり遅れを取っている。いくつかの変更を加えたので、明日それらがより効果的に機能すれば、良い結果は期待できるかもしれない。しかし、レースにおいても、マクラーレンとははもはや同じレベルにはいない」

アップデート、特にマシンのフロアについて質問されたマルコ氏は、それらが決定的な変化をもたらすものではないと強調した。「アップデートはあります。しかし、決定的な一歩前進をもたらすものとは言えない。残念ながら私たちはマクラーレンのレベルには達していない」

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max verstappen imola

長距離走行ペースについて、レッドブルのコンサルタントは燃料搭載量の違いが真のパフォーマンスを隠している可能性があると指摘した。「私たちは通常の燃料レベルで走行したが、他のチームはそうではなかったかもしれない。そのため、長距離走行ではそれほど極端な差ではなかった」

それでも、データはレッドブルが遅れを取っていることを明らかに示している。「私たちは一つのコーナーだけでなく、ラップ全体で遅れをとっている。これは最悪の状況だ」と彼は認めた。「メルセデスとフェラーリも同じ状況だ。今のマクラーレンは どのタイヤコンパウンドでも、どのサーキットでも、どのような条件でも結果を出せる最高のコンディションだ」

今後について、マルコ氏は現行規則の下でマクラーレンに追いつくことは困難だろうと厳しい意見を述べた。「今のところ、厳しいだろう。唯一希望が持てるのは、より厳格なフレックス・ウイング規制が施行されるバルセロナかもしれないが、これらの規則が適用されてもマクラーレンを止めることはできないだろう」

マクラーレンのペースに対応するため、レッドブルが代替のブレーキ素材を検討しているという提案についも語った。過去のレッドブル自身のブレーキ問題については、「現在、私たちのブレーキはうまく機能している。あらゆる方向を探っているが、現代のF1では修正にかなりの時間がかかる。簡単に実現することは何もない」と述べた。

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マルコ氏はまた、フェルスタッペンがレッドブルのショーカーでノルトシュライフェを走行について、「彼は記録タイムを知っていて、彼の頭の中にはそれを破ること以外なかっただろう」

また、なぜレッドブルは一部の人々にとって大きなリスクだと見なされているニュルブルクリンク走行に、マックス・フェルスタッペンの参加を許可したのかとの質問には、「レッドブルは自由主義的だからね!」とユーモアを交えた。これは明らかに冗談めかした発言で、リスクに対する緩い姿勢を反映するものではなく、フェルスタッペンの判断力と能力に対するチームの信頼を強調するものと見ることができた。

Yuki Tsunoda Imola

金曜日の角田裕毅のパフォーマンスについて、マルコ氏は角田の難しいマシンを成熟した態度で扱う能力を称えた。「フェルスタッペンとわずか0.1秒差。しばらくの間、彼にこれほど近づいた選手はいなかった。マシンの神経質な挙動を彼は冷静に対応している。彼は不満を言わず、淡々と走る」

これはヘルムート・マルコ氏からの高い評価であり、彼は長年にわたり、静かで規律正しいアプローチを持つドライバーを重視してきた。彼の発言や金曜日の角田の落ち着いたパフォーマンスを合わせて考慮しても、角田が完全なトップレベルの競争者になるための進化において新たなレベルに達している可能性を伺うことができる。しかし、真の試練は土曜日の予選に控えており、土曜日に向けプレッシャーは一層強まるだろう。

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