デメオ氏、ルノーCEO退任とケリング経営最高責任者就任 

Luca de meo Alpine
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フランスの自動車大手ルノーは日曜日、ルカ・デメオ最高経営責任者(CEO)が同社を離れ、自動車業界以外での新たな挑戦に向かうと発表した。フランスの有力紙ル・フィガロによると、デメオ氏はグッチを傘下に持つラグジュアリー企業グループ、ケリングの新しい経営最高責任者に就任するという。

イタリア出身のデメオ氏は、5年間にわたってルノーの舵取りを担い、同社が直面していた複数の困難な課題に取り組んできた。特に注目されたのは、日産自動車との20年間にわたる戦略的提携関係の見直しであった。また、自動車業界全体が電気自動車への転換を急ぐ中、デメオ氏はハイブリッドエンジン技術に重点を置く戦略を推進し、フランスの自動車メーカーとしての独自の道筋を模索していた。

今回の人事異動により、デメオ氏はケリングの現CEOであるフランソワ・アンリ・ピノー氏の後任となる見通しだ。ピノー氏の一族は、このラグジュアリー企業グループを約20年間にわたって経営しており、強固な資本基盤のもとで事業を展開してきた。

ケリングは、ル・フィガロ紙の報道についてコメントを控えている。一方、ルノーは声明の中で次のように述べた。「ルカ・デメオは、自動車産業以外で新しい課題に挑戦するために職務を辞めるという彼の決定を表明した」

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関係者によると、デメオ氏は7月中旬にルノーを離任する予定だという。フランス政府は同社の15パーセントの株式を保有しており、今回の経営陣変更に注目が集まっている。

もしこの情報が正式に確認されれば、デメオ氏のケリングへの移籍は、同グループにとって根本的な変化を意味することになる。ケリングは最近、株式市場の投資家に対してグッチブランドの立て直し計画を示したものの、十分な説得力を持って受け入れられていない状況が続いている。なお、ピノー氏はケリングの会長職は継続する予定となっている。

イヴ・サンローランやバレンシアガといった著名ブランドを傘下に抱えるケリングの経営陣交代に関する憶測は、先週フランスメディアがピノー氏のCEO退任意向を報じた後、急速に高まっていた。ピノー氏に近い関係者は金曜日、ロイター通信に対し、同氏が積極的に後継者選びに取り組んでいることを明らかにしていた。

ケリングの株価は、過去2年間で60パーセント以上の価値を失っており、経営陣による業績に関する一連の警告や組織再編の発表が市場に影響を与え続けている状況となっている。

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