「このマシンは歴史に残る」ホーナー、レッドブルの”驚異的”なシーズンを振り返る
RB19は今シーズン、3度目のワールドチャンピオンに輝いたマックス・フェルスタッペンの手にかかり、数々の記録を塗り替えた。チームメイトのセルジオ・ペレスもシーズン序盤に2勝を挙げており、レッドブルのマシンは今季22レース中21レースで勝利した。
最終戦でフェルスタッペンが優勝したことで、フェルスタッペンは19勝を達成。レッドブルが表彰台の一番上に上がれなかった唯一の週末はシンガポールだけだった。また、レッドブルはスプリントでも6戦中5勝を挙げており、カタールでのオスカー・ピアストリの勝利はスプリントフォーマットでRB19を上回った唯一の結果だった。
「これは歴史に残る特別なマシンだ。」レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは語った。
「22戦中21勝……シンガポールでは逃したから、改善の余地はある。ただ、とんでもないシーズンだった。」
「何よりも、ビジネス全体にわたり、舞台の裏側で働いてくれているすべてのサポートスタッフのおかげで、このようなことが実現したのだと思う。彼らはこのクルマを作り、届け、運用する上でそれぞれの役割を果たしてきた。」
「私たちは22の異なる開催地で戦い、そのうちの21で勝利してきた。雨、風、あらゆるコンディションと戦略があった。最も驚異的な1年だったし、誰もが自分たちが成し遂げたことに大きな誇りを持つことができる。」
RB19のペースだけでなく、シーズン最多勝利、1ドライバーによる最多勝利、ポールポジションからの1ドライバーによる最多勝利、最多ポイント、そしてドライバーズランキングでの初の1-2フィニッシュという栄誉も獲得した。
また、RB19の信頼性も非常に高く、強力なパワーユニットがストレートで力を発揮し、圧倒的なDRS、シーズン序盤のアップグレードの数々によって、後続を大きく引き離し続けた。
「勝つことがすべてであり、目標を達成することがすべてだ。私たちはいくつかの困難な年を経験したと思うが、そのような困難な年でも、私たちは常にいくつかの勝利を拾い集め、そのファイティング・スピリットを失うことはなかった。」
「我々は今でも昔ながらのレースチームとして活動している。限界に挑み、自分たちを追い込み、誰もチーム側を失望させたくはないと思っている。ホンダが競争力のあるエンジンで戻ってくるとすぐに、我々はそれを生かすことができる立場にあったし、彼らが果たしてきた役割と、信頼性にも敬意を表したい。」
メルセデスの2016年シーズンでさえ、メルセデスの支配力はこのシーズンには及ばない。レッドブルが成し遂げたことはパドックのベテランたちをも驚かせた。
「我々は常に、わずかでも利益を求めている。」ホーナーは付け加えた。
「我々は対戦相手を知っている。今シーズン我々が成し遂げたことで、彼らは更に強くなって戻ってくるだろう。このスポーツでは、止まっているものは何もなく、すべてが素早く動き続けている。」
「だから、このマシンから得たすべての教訓を、来年のRB20に生かし、この2つのタイトルを守れるようにしたい。」
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