ヴォルフ氏、ドライバー陣との継続を確認

メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフがハンガリーGP後、ジョージ・ラッセルとキミ・アントネッリとの継続を確認。また、なぜシルバーアローの改修が必要だったかを説明した。
再び、英国出身のメルセデスドライバー、ジョージ・ラッセルが素晴らしい結果を残した。ハンガリーで3位入賞を果たし、今シーズン11回目のトップ5フィニッシュ、そしてF1通算21回目の表彰台獲得となった。

一方、メルセデスのルーキー、キミ・アントネッリは、モントリオールでの3位以来初めてのグランプリでの成功を味わった。ハンガロリンクで10位入賞を果たしたのだ。
レース後、メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフが質問に答え、二つの重要なポイントが浮かび上がった。
まず第一に、チームは現在のドライバー陣との継続を決めている。ヴォルフはラッセルとアントネッリの確認について、小さなジョークを交えて語った。「誰も心配する必要はない。私が自分でマシンに乗ることはないからね!いや、真面目な話、我々は今まで通り続けていく」
今まで通りとはいかなかったのがレースマシンの方だった。メルセデスは最近のレースでタイヤのオーバーヒートが発生していたため、ハンガリーでリアアクスルを古い技術仕様に戻した。その結果、ラッセルはハンガロリンクで以前のコースよりもマシンをうまく扱えるようになった。
トト・ヴォルフはこの変更について次のように説明した。「その通りで、我々はマシンをイモラ前の仕様に戻した。問題を解決しようとしたが、それが別の何かをずっと悪化させてしまった。それを今回修正したのだ」
理論上、変更されたリアアクスルはマシンをより安定させ、コーナーでのブレーキング時のピッチングを減らすはずだった。これによりマシンをより低く設定でき、エアロダイナミクスに有利になる。ウイングカーのより安定したダウンフォース効果により、より速いラップタイムが可能になるはずだった。しかし、その代償としてブレーキング時のマシンの不安定さとリアタイヤの高温化という問題が生じていた。
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