【ブラジルGP】木曜日メディアデー、角田裕毅のコメント
ブラジルGPを前に、レッドブル・レーシングの角田裕毅がメディアデーでの取材に応じた。
メキシコGPでのピットストップについてや2026年の開発、マシンへの自信について語った。
以下はインタビューの全文だ。
A:先週のメキシコGPではピットストップが大きな問題になってた。実際に何が起きたのか、レース後もマルコ氏やメキース氏から特に説明がなかったけど、なぜ12秒もかかったのか、原因は調査されたの?
A:何が起こったのかは分かってるよ。まあ、こういうことは時々起きるものだし、僕たちにとっても新しいケースだった。だから、今後同じことが起きないようにするための良い学びになったと思う。これまでシーズンを通しては本当に良いピットストップばかりだったからね。
今回は残念ながらそのせいでポイントを失ってしまったけど、レースの一部としてこういうことは起きるもの。
Q:メキシコでは予選ペースとレースペースの差があまりなくて、マックスとの差も小さかったけど、ついに1周の速さとロングランの両方を掴めた感覚はある? もしそうなら、どうやってそれを達成したの?
A:うーん、まだ「掴んだ」とは言い切れないかな。
もちろん自信はこれまでよりも高まってるけど、毎レースごとに少しずつ理解を深めていってる段階なんだ。メキシコでは僕とマックスの差は本当に小さかったけど、だからといって毎回同じようにいくとは限らない。
彼はいつも驚くほど車からパフォーマンスを引き出すし、本当にすごいドライバーだからね。だから僕は毎レース、彼の走り方やパフォーマンスの引き出し方を見て学んでる。簡単じゃないけど、全力で頑張るよ。
予選・決勝ともにここまで接近できたのはたぶん初めてで、これまではショートランだけ速いとか、逆にロングランだけ良いとか、どちらか片方だった。でもメキシコでは両方うまくいったから、それはいい兆候だと思う。これを続けていけるようにしたいね。
Q:昨年のブラジルではすごく良い週末を過ごしたけど、今年も特に雨が降った場合、予選やレースで自信につながる?
A:そうだね、去年の良い記憶があるし、このサーキットの走り方も分かってる。今年は新しい車だから、この車がここでどう挙動するのかすごく興味があるんだ。
たとえ初めてのトラックじゃなくても、常に「この車がどう反応するか」を頭に置いて走ってる。特にスプリント予選とレースでは、最初のセッションで車の動きを素早く理解して、そこからパフォーマンスを引き出すのが鍵になる。
全力を尽くすよ。去年のようにいい結果を出せる自信はある。
Q:ショートランが課題だと言ってたけど、改善のためにどんなアプローチをしてる?
A:特別に新しいことをしてるわけじゃなくて、これまでと同じように取り組んでるよ。
ブレーキング、ターンイン、コーナー中の車の挙動など、すべての動きを最大限に引き出すことが大事だ。僕にとってはそれが自信にもつながるし、レースを重ねるごとに自然に良くなっていくものだと思う。特にこの週末だからといって何か変えるつもりはないけど、スプリント予選のあるレースだから、できるだけ早く車に順応していくことが大事だね。
Q:オリバー・ベアマンはオースティンで君に怒っていたし、オリバーのチームメイト、エステバン(オコン)もメキシコで「危険なディフェンスをした」と批判していた。君は今シートを守るために戦ってる状況でもあるよね。他のドライバーからのそういう批判についてどう思う?
A:え、オリが言ってたの?エステバン?メキシコで彼とバトルしてたっけ?
正直、エステバンとメキシコでレースしてたか覚えてないな。いつの話?
彼が僕を抜こうとしてた?うーん、特に抜きに来てなかったと思うから、どの動きが危険だったのか分からないね。
オースティンの件も、危険な動きではないよ。ちょっとしたコーナーで、彼は左に曲がっていたし、僕も左に行こうとしてた。もちろんポジションを守ろうとしてたけど、彼がスピンしただけ。
彼の苛立ちは分かるけど、僕は間違ったことはしていないと思う。
それに、トラックリミットを守らないといけないし、コーナーをショートカットしてはいけないからね。
オースティンではすごく良いレースをしていたのに、あの形で終わったのは残念だけど、正直、もう気にしてないよ。
Q:将来がまだ不透明な中で、君は2026年のレッドブルの開発プロジェクトにはマックスのように関わってるの?来年の開発に、マックスのように深く関わってる?
A:いや、マックスほどでは全然ないよ。僕は今の2025年シーズンに全力を注いでいる。
マックスは来年の開発に向けてもっと多くのフィードバックをしていると思うけど、僕の状況は彼とはまったく違う。
今はとにかくパフォーマンスを出すことに集中してる。だから、来年の開発というよりは、今のレースに全力。
Q:この車への理解や自信の構築について、もうほぼ100%近い状態?それともまだ挙動に驚かされる瞬間がある?特にターンインの時とか。
A:そうだね、最近はこの車に驚かされることは少なくなったけど、まだ100%ではない。
オフシーズンにこの車に乗り換えたとき、テストは2〜3日しかなくて、その中でできることは限られてた。
シーズンが始まってからは新しいサーキットばかりで、この車で走ったことのないトラックも多かったから、慣れるのは簡単じゃない。
そこから自信を築いていくのは本当に難しいよ。だからまだ100%とは言えない。
自分がどれくらいの自信を持てるかは分かってるけど、今はまだ85~90%くらいかな。少しずつ上がってきてる感じ。
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