フェルスタッペンが“角田のトウ”でアブダビポール獲得-最終決戦でも角田は渾身のサポート
最終戦アブダビGPの予選で、マックス・フェルスタッペンがタイトル防衛へ望みをつなぐポールポジションを獲得した。決定的なアタックの裏には、チームメイトの角田裕毅が完璧なタイミングでトウ(空気抵抗軽減)を提供した。
フェルスタッペンはこのサポートについて率直に語った。
「トウをくれたユウキに感謝している。確実に助けになった。自分のラップを一本捨ててくれたのはありがたい。素晴らしいチームプレーだった」

今季限りでレッドブルのフルタイムシートを離れる角田は、求められた役割を完璧に遂行。クリーンで協調性のある走りでフェルスタッペンを両マクラーレン勢の前に押し出し、決勝でのポジション取りに大きく貢献した。
12ポイント差を逆転して5度目の王座を狙うフェルスタッペンにとって、状況は非常に明確だ。
「明日のミッションは勝つこと。そしてタイトルには少し運が必要だ。本当にそれだけだ」
マシンは予選に向けてセットアップ変更がはまり、ラップごとに改善していったというが、フェルスタッペンは決勝でその強さが維持できるかは未知数だと慎重な姿勢も示した。
「決勝でこのペースを維持できるかが大きな疑問だ」

それでも心境は極めて落ち着いていると語る。
「失うものは一番少ないし、とてもリラックスしている。全力で攻めるだけだ。アブダビの魔法が必要だね」
一方、角田にとってはレッドブルのレギュラードライバーとして臨む最後のレース。最終戦で再びフェルスタッペンを後押しし、タイトル争いに影響を与えるラストチャンスとなる。
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