フェルスタッペン、ロングラン苦戦を指摘、マルコ氏は予選前のセットアップ修正に照準
マックス・フェルスタッペンは金曜日の午後に行われたFP2で、メキシコGP週末で初めてコックピットに戻ったが、レッドブルの予選走行での不安定なパフォーマンスを受け、現役ワールドチャンピオンは著しく慎重な姿勢を示した。チームは単独ラップでは力強いペースを見せたものの、フェルスタッペンはロングスティントでのグリップ不足が日曜のレースで足を引っ張る可能性があると警告した。
「もちろん、今日の金曜日にマシンに乗るまでは長い待ち時間だった」とフェルスタッペンは語り、その日早くにレッドブル育成ドライバーのアービッド・リンドブラッドが自分のマシンでFP1に出走したことに言及した。「アービッドは今日うまくやってくれたし、僕のマシンの面倒を見てくれたことに感謝している。ソフトタイヤでは良いラップを記録できたが、それ以外は素晴らしくなかった。ミディアムタイヤでのラップは良くなく、最大の問題はロングランで、そこでかなり苦戦しているようで、レースに向けて懸念材料だ」

フェルスタッペンは安定しているがトラクションが不足しているマシンについて説明した。これはメキシコの薄い高地の空気における繰り返し発生する問題だ。「バランスは崩れていないが、グリップがない。それが主な懸念事項だ」と彼は述べた。「持続可能な走行に入るとすぐにマシンが熱くなり、結局どこにもいけなくなる。それは厳しい。1周は速くてもレースではペースがなく、もちろん僕はレースで速くありたい。厳しい状況なので、よく見て分析する必要がある」
マルコ氏はこの分析を確認した。「単独ラップでは非常に競争力がある」とマルコ氏はFP2後に語った。「ロングランではそれほどでもない。特にミディアムタイヤでは、ノリスと比べてかなり失っている」

チームのロングランの見通しについて尋ねられると、マルコ氏は現実的な姿勢を保った。「ノリスがあのペースを続けるなら、彼は全員から飛び出て、全員を引き離すだろう」と彼は言った。「しかしレース距離では、何でも起こり得る。タイヤの劣化、ピットストップの回数など。私たちはこの週末を通じてセットアップ変更により大幅な改善ができると信じている」
課題はあるものの、フェルスタッペンの根本的な速さは土曜日の予選セッションに向けて安心材料となった。しかし3度のワールドチャンピオンは、純粋なペースだけでは十分ではないことを明確にした。「適切なバランスを見つけることが重要になる」と彼は語った。「私たちには距離を持ちこたえるマシンが必要だ。単独ラップで速いだけのマシンではなく」
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