角田裕毅、レッドブル離脱後のアブダビ最終戦へ

Yuki Tsunoda Red bull Qatar
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日本時間で水曜日になった瞬間、ついに公式発表が行われた。角田裕毅は今季限りでレッドブルのレースシートを離れ、2026年はリザーブ兼テストドライバーへ移行する。後任にはアイザック・ハジャーが起用される。

今回の発表は、すでにパドック内で広く共有されていた見方を正式に裏付けるものだ。2025年を通じて角田は、フルサポートを受けるレースドライバーというよりも、暫定的な“穴埋め役”として扱われる場面が多かった。マックス・フェルスタッペンのためにデータ収集やセットアップ評価を担い、自身のレース戦略を犠牲にすることもあった。そうした非公式の役割が、来季からは正式な職務となる。

もちろん、移行は簡単ではない。角田はシーズンを通して繰り返し問われてきた問題に再び直面するが、体制面の不整合や運営上の問題について公に語る自由は依然として限られる。一方で、リザーブとしての1年は、自信を取り戻し、2027年のレギュラー復帰に向けて再構築する重要な期間にもなる。

ヤス・マリーナは成功と苦さが交錯する場所

角田は、今週末に素早く気持ちを切り替え、個人として良い形でシーズンを締めくくる必要がある。これは本人にとっても、体制移行中のチームにとっても重要だ。

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ヤス・マリーナは、角田にとって以下のように浮き沈みのあるサーキットだ。

・2021年:新人として最高の週末。予選8番手、決勝4位

・2023年:ピット戦略で一時トップ走行し、最終的に8位

・2024年:競争力を欠き、12位・1周遅れ

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マシンが機能すれば速さを発揮し、そうでなければ苦戦する。その傾向がもっとも表れやすいのがこのコースである。

今年のレッドブルは依然として基本性能が高く、角田自身も直近のレースで調子を上げつつある。入賞の可能性は十分にあるが、期待は慎重に設定するべきだ。

再び“支える側”に回る週末

角田は今週末も、チームを支える役割を担うことが予想される。主な任務はセットアップ方向性の確認、タイヤ特性の把握、決勝ペースの検証、代替戦略の評価など、フェルスタッペンのタイトル争いを後押しする作業になる。

トップ10入りは可能だが、チャンピオンシップ争いの主役になる立場ではない。

角田にとっては厳しい週末となる可能性が高い。それでも最終戦で何を残せるかが、2026年そしてその先へつながる重要な意味を持つ。

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