【オランダGP】角田、「最優先はレッドブル残留」― 記者会見全容

2025年F1オランダGPを前に、木曜メディアデーの記者会見にて質疑応答に応じた角田裕毅。夏休みが明けて決断が近づいてきている今後の展望、今週末のマシンのセットアップなどについて話した。
以下は記者会見の質疑応答の全容である
Q: サマーブレイク前は苦しい展開が続きましたが、後半戦に向けて新しい気持ちで臨めそうですか?
そうですね、やらなきゃいけないと思っている。実際サマーブレイク前の直近2戦はペース的にはかなり良かった。結果だけを見ればそこまで目立たなかったかもしれませんが、アップグレードを導入してからはペース自体がすごく良くなっていた。
レッドブル加入後のシーズン前半で学んだことは多く、特にエンジニアとの関係性や理解もかなり良くなった。だからこそ、後半戦はしっかり戦える準備ができている。
Q: 後半戦に向けて、メキース氏やマルコ氏から「シートを守るためにやるべきこと」や「26年に向けた目標」など、具体的な指示はありましたか?
もちろん、もっと見せる必要があるのはわかっている。ただ、サマーブレイク前の2戦が少し助けになった。
特にヘルムートは、僕とマックスの間のマシンの違いををそこまで認識していなかったん。でもそれを説明して改善してからは、僕のペースが一気に良くなり、ハンガリーではマックスとの差が練習走行でもごく僅かになった。
大事なのは、週末を通して全てをまとめ上げること。ペースだけに頼るのではなく、ポイントを確実に獲ることが重要。そのために夏休み中は準備してきた。
Q: ファクトリーでシフトをこなしたとのことですが、シミュレーターで新しい解決策は見つかりましたか?
特別なことではなく、通常の準備をした。余分に作業をすれば次のシミュレーターに向けて良い準備になるし、ハンガリーとオランダの間は間隔が大きかったので、それも大事だった。
夏休み前に見つけた改善点を修正し、今週のシミュレーションでは僕もマックスも良いセッションができた。ザントフォールトやモンツァに向けて良い準備ができたと思う。
Q: 他チームと話をすることは検討していますか?
いいえ。僕は自分のチームとともにザントフォールトに臨むし、自分のパフォーマンスに集中している。最優先はレッドブルに残って結果を出すこと。それが僕の仕事だ。
他チームを探すのは僕の役割ではない。僕の仕事は速く走ってポイントを取ること。それだけ。
Q: サマーブレイク前にマックスと同じフロア仕様になりましたが、現在はクルマ全体でも同じアップグレードですか?
少なくとも今回のレースではかなり近いと思う。細かいところまではわかりませんが、スパ以前のような大きな差はない。
ただ、チーム全体としてパフォーマンスをもっと引き出す必要がある。ハンガリーでは両方のクルマがQ1で落ちかけましたから。だから、まだ改善は必要だ。
Q: 直近2戦ではエンジニアとのミスコミュニケーションもありましたが、対策は?
そういうことも経験の一部だね。僕たちの関係はまだ浅く、プロトコルが完全ではなかった部分もあった。ただ、その後にプロトコルやルーティンを設定し、再発はしていない。
今回はオフシーズンテストなしでシーズン途中から飛び込んだので難しさもあったが、経験を積んで次に活かせば良いと思う。大事なのは繰り返さないこと。そしてより多く会話し、明確にして、できるだけ先を読んで対応していく。
Q: 最優先はレッドブル残留だと思いますが、レーシングブルズに戻る可能性はありますか?
正直、ヘルムートが裏でどう考えているかはわからない。でも現状では、僕のパフォーマンスを見ているのは確かだ。
直近3戦でアップグレードを導入してから大きく改善でき、それを評価してもらえた。そのおかげで少し時間を稼げた部分もある。
ヘルムートはストレートな性格で、チームのためにできるだけ多くのポイントを望んでいる。だから僕は結果を出さないといけない。
レーシングブルズは今結果を出しているし、僕が長く所属したチームでもある。でも、僕の第一目標はあくまでレッドブルに残ること。状況次第ではありますが、それが最優先だ。
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