角田裕毅「Q1からプッシュしすぎた」―クラッシュ後の心境とSNSでの誹謗中傷に言及

yuki tsunoda imola 2025
スポンサーリンク

2025年F1エミリア・ロマーニャGPの予選Q1で大きなクラッシュをしたレッドブルF1の角田裕毅が、メディカルチェック後にメディアの前で率直な心境を語った。マシンの大幅なセットアップ変更後に理解不足のまま攻めすぎたことを認め、チームへの申し訳なさを表明。幸いにも選手自身にケガはなかったものの、マシンには大きなダメージが生じている。以下は角田選手のインタビュー内容だ。

クラッシュついて

「自分自身が愚かだった、あんな風にプッシュするなんて。マシンに多くの変更を加えたから、マシンについて十分に理解せずにあんな風に強くプッシュするのは非常に不必要だった」

Q: クラッシュ時の心境は?

「自分のミスだと最初に思った。非常に恥ずかしくて、がっかりした。マシンには明らかに大きな損傷があるから、メカニックたちは明日までにたくさんの作業をしなければならない。マシンは明日までに準備できるだろうけど、彼らにとって、自分にとって、こんな状況に置くのは非常に不必要だった」

スポンサーリンク

Q: クラッシュの具体的な原因は?

「Q1からヒーローになろうとしすぎていた。それは不必要で、1セットだけでQ1を通過することを自分に求めすぎていた。マシンに多くの変更を加え、マシンがどう反応するか、高速、中速、低速でどうなるか、あまり分からなかった。自分でも対処できる自信はあったけど、同時に、マシンの変化とマシンの反応が予想外だった。F1で5年経って、Q1でクラッシュするのはかなり久しぶりだけど、どうしてこんなことになってしまったのかわからない」

Q: クラッシュ後の体調は?

「体の調子は大丈夫だ。宙に浮いている時は、頭が真っ白だったけど、クラッシュした後は後悔の気持ちでいっぱいだった」

スポンサーリンク

Q: セットアップについて

「セットアップを大きく変えた時は、必ず準備を重ねなければいけないのが普通だ。それをしなかった自分が悪いし、チームに申し訳ないとしか思わない。Q1を1セットで行こうと思っていたので、いつもよりも攻めた感じではあった。もちろん自信がない状態ではなく、セットアップを変えて全く分からないというわけでもない。ただ不必要だったと感じる」

Q: マシンのコンディションは?

「セットアップはギリギリまで悩んだ。悩んではいたけど、2コーナー・3コーナー抜けたあたりでは悪くなかったので、本当にもったいないことをした。グリップがないと言っていたけど、グリップを上げるような設定や足回りを色々試した。いろんなセットアップをやった状態のままどちらかというと元に戻したという感じかな」

Q: 旧型ノーズの使用理由は?

「フェルスタッペン選手が壊してしまったから、パーツがなくて、僕のフロントが彼に優先的に使われた。予備の新しいパーツがなかったから僕は古いのしか使えなかった」

SNSの誹謗中傷について

さらに、SNSにおける一部の人々(フランコ・コラピントを応援する一部のアルゼンチン人ファン)からの誹謗中傷・人種差別的コメントについて聞かれた際には、角田は以下のように返答した。

Q: ソーシャルメディアでの誹謗中傷に対する心境

「それついては耳にしたけど、僕だけの問題ではないと思う。彼らはどこへでもいって、ジャック(・ドゥーハン)に対しても酷かった。ジャックは何も悪いことをしていないのに攻撃されているから、不必要だ」

「トラフィックでフラストレーションを感じるのは普通だし、何か間違ったことを言ったわけではない。ただフラストレーションを示しただけだ」

「 彼らが自国のドライバーを応援しているのは分かるけど、言っていいことと悪いことの境界線はある。彼らにエネルギーがあるのは良いことだけど、それをコントロールして、より良い方向に使ってほしい」

Q: コラピント選手の対応について、彼らを止める発言をするべきか

「フランコ(・コラピント)は、彼にできる範囲のことはすべてやっていると思う。 サッカーでもこういったことが多くあって、クリスティアーノ・ロナウドも同じような問題を20年間くらい抱えているけど、活躍しつづけている。 もちろん、これからまた更に酷くなっていったら、何か対策しないといけなくなるかもしれないけどね」

【関連記事】

スポンサーリンク

類似投稿