【ラスベガスGP】 水曜メディアデー、角田裕毅のコメント
2025年F1ラスベガスGPを翌日に控えた15日(水)、レッドブル・レーシングの角田裕毅がメディアデーに出席し質問に答えた。雨の可能性が高まる予選・決勝への備えや、マックス・フェルスタッペンとのセットアップ分担、そして自身の来季去就について率直に語った。さらに、ポイント獲得機会を逃した最近のレースを振り返りながら、パフォーマンスへの手応えと改善点にも触れた。以下は質疑応答の全容だ。
Q. 明日のコンディションが雨になった場合、どんなセッションになると思う?
「ここはグリップがすごく低くて、ダウンフォースも少なく、速くて狭いサーキットなので、雨になると本当に“スパイシー”なセッションになると思う。自分はまだここで雨の中を走っていないし、多分全ドライバーがそうだと思う。だから、誰が一番早くその状況に適応できるかがポイントになる。この天気で気温もかなり低いし、インターのブランケットも以前ほど温かくないので、タイヤの温度を上げるのが本当に難しくなる。できるだけ早く温度を入れられるチームが大きく有利になるはずだ。マクラーレンはインターが昔からすごく強いので、そこはすごく意識しておかないといけない。」
Q. ここ数戦でマックスのタイトル争いを意識したサポートをしてきたが、残り3戦、その役割に変化はある?
「まだ希望はあるし、マックスのためでもコンストラクターズのためでも、自分にできることは全部やるつもりだ。予選でできるだけマックスの近くにいることが一番重要で、それが自分のやるべきことだと思う。メキシコではP11かP12のスタートだったけど、後方からでも多少は助けになれたと思う。直近のレースではペースも良かったので、あとは全部をちゃんとまとめることが必要だ。」
Q. セットアップを分けて走り、マックスの方向性の参考になるような役割も担っている?
「そうだね。その役割は確実にあると思う。ブラジルは良い例で、自分は違うセットアップを試していて、マックスはピットレーンスタートだったけど、そこから少しアイデアを得ていた部分があったと思う。後半戦はずっと、セッションの最初にセットアップを分けているので、そこは確実にチームに貢献できているところだ。」
Q. 来季のシート発表がまだないが、不安は?
「不安がないとは言えないけれど、去年も一昨年も同じような状況だったので、もう慣れた。F1ではよくあることだし、自分がコントロールできるものではない。自分にできるのはパフォーマンスを出してベストを尽くすことだけ。レース以外の部分でプレッシャーはあるが、自分の強みは、それをできるだけポジティブに変えられるところ。だから、このラスベガスの雰囲気も含めて、今週末を楽しもうと思っている。」
Q. ここ最近のマシンは予選・決勝で浮き沈みがあるように見えるが、どんな理解をしている?
「あまり口にしたくはないけど、メキシコはピットストップが上手くいけばポイントは十分取れたレースだった。でも、ブラジルは1周目の自分のミスでフロントウイングを壊してしまった。でも、ペースは良くてポジションも取り返せていた。どちらも本来はポイントが取れたレースだったはずだ。問題があってもペースがある方がまだ良い。もちろん予選でもっと前に行かないといけないのは分かっている。チームも自分も改善するべき点があるある。」
Q. スプリント後、マックスは旧型フロアに戻したが、自分は新型を使い続けた理由は?
「まだよく分かっていなかった状態で、チームからは新しいフロアの方が良いと言われていた。自分自身もステップアップを感じていたので、そのまま使うことにした。マックスが今週末どのフロアを使うかは分からない。」
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