角田裕毅、スペインGPで予選苦戦に困惑「結果と実感が合わない」

2025年F1第9戦スペインGPの予選で最下位(P20)に沈んだ角田裕毅は、週末を通して感じていた手応えと結果のギャップに困惑し、フラストレーションを隠さなかった。
角田はセッション後のメディア対応で、「昨日のFP1の最初のプッシュラップから、何かがおかしいと無線で言いました。全体的なグリップレベルの感覚が、自分の期待と合っていなかった」と語り、予選中も違和感を感じ続けていたことを明かした。
週末を通じてチームとともにセットアップ変更を繰り返したものの、その効果は限定的で、「セットアップの変更は一時的な応急処置にしかならず、根本的な制限を解決できなかった。非常に残念だった」と説明し、納得できない結果に苛立ちを見せた。
さらに、マシンバランス自体は問題なかったと強調した。「マシンバランスに関しては、自分の感覚としてすべてをまとめられる自信があった。バランス自体は悪くなかった。少なくとも自信はあった」と振り返った。
それでも、納得のいく走りをしても結果は伴わず、角田は「自分の結果やペースと全く釣り合わない。マシンにダメージを負ったわけでもないのに」と語った。過去のレース週末で見せてきた、ある時点から突然ペースが急激に落ちる現象にも改めて言及し、「ここ数戦を見ても、マックスのタイムに匹敵するラップは出せるのに、突然ペースが大きく落ちる。何をやっても変わらない。タイヤの摩耗がとにかく激しくて、また全く釣り合わないんです」と不満を募らせた。
ポジティブな要素としては、一貫性の向上を挙げた。「FP1から全てのプッシュラップで、ラップのまとめ方はとても安定していた。大きなミスはなかった。これは前戦までにはなかったこと。少なくとも今週末は自信があった」と、自己評価としては進歩があったことを強調した。
次戦のカナダGPに向けては、新しいスペアパーツの投入に期待を寄せている。「マシンの根本的な制限を見つけないと、セットアップを変え続ける意味はない」と語り、チームとともに原因究明に取り組む決意を示した。
スペインGPに特別な思い入れを持つ角田は、週末を通して手応えを感じながらも、結果としては厳しい状況に直面した。モントリオールでの新パーツ投入とともに、角田が抱える謎の解明に向けて全力を尽くす構えだ。日曜日の決勝でポイントを獲得するのは容易ではないものの、角田の強い意志は変わらず、前を見据えている。
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