ブラウン「フェルスタッペンなしではレッドブルはレーシングブルの後塵を拝していただろう」

コンストラクターズ選手権で現在首位に立つマクラーレンのザック・ブラウンCEOが、レッドブルの現状について厳しい見解を示した。「レッドブルは(フェルスタッペンなしでは)レーシングブルの後塵を拝していただろう。彼らは素晴らしい仕事をし、素晴らしいレーシングカーを持っている。マックスは今、一人でチームを背負っていると思う」とブラウンは述べた。
レッドブルは現在、コンストラクターズ選手権で162ポイントを獲得しているが、そのうち155ポイントはマックス・フェルスタッペンの成績から直接得られたものである。残りの7ポイントはセルジオ・ペレスによって獲得された。この数字は、レッドブルが抱える深刻な問題を浮き彫りにしており、フェルスタッペンとペレスの間には驚くべきポイント差とパフォーマンス差が存在している。一方、レーシングブルは36ポイントを獲得し、角田裕毅が3ポイント、イサック・ハドジャーが21ポイント、リアム・ローソンが12ポイントをそれぞれ記録している。
マクラーレンのボスはまた、フェルスタッペンのメルセデス移籍の可能性について「別の章がある可能性があるため、注意深く見守り続ける必要がある」と述べた。
実際、スカイスポーツ・イタリアによると、マックス・フェルスタッペンはメルセデスへの移籍の可能性について、トト・ヴォルフと口頭で合意に達したとされている。「具体的な」交渉が行われたとされるが、メルセデスの経営陣はまだこの選択肢を確定していない。
2028年までレッドブルと契約を結んでいる4度の世界チャンピオンは、所属チームのパフォーマンス低下を背景に、移籍の噂の中心にいる。キミ・アントネッリのメルセデス加入後、オーストリアでの第1戦でのリタイアは、彼の将来についての疑問を強調した。現在、彼はオスカー・ピアストリに61ポイント差をつけられている。
2026年のメルセデスへの移籍は、ドイツのチームにドライバーペアの再考を迫ることになる。ジョージ・ラッセルは契約期間の終了を迎え、期待の新星キミ・アントネッリも影響を受ける可能性がある。