【シンガポールGP】木曜日メディアデー、角田裕毅のコメント全文

シンガポールGPの木曜日、メディアでーの会場で角田裕毅がメディアに向けて語った。
以下は、メディアに対する質疑応答の内容だ。
Q: Apex Legendsでのあなたのパフォーマンスはどうでしたか?そして、もう“オタク・コミュニティ”の一員になったと言えますか?
A:「いや、かなりひどかったよ笑)」
「3年か4年前はよくそのゲームをしていて、当時は本当にかなりゲームをやり込んでいた。でも最近、レッドブルから“ゲーミングイベントを香港で始めたので、東京でもやるから来てほしい”とオファーをもらったんだ。でも僕は“いや、もう3年前にそのゲームやめたから腕前は相当ひどいよ”って言った。そして案の定、プロの配信者やプロゲーマーに完全にやられました。(笑)でも本当にすごくクールな経験だった。昔からYouTubeや配信をよく見ていたので、実際にその配信者たちがそこにいたのは本当に特別な体験だったよ」
「ただ、残念ながら自分は何もできなかったけどね」
Q: バクーの後、ヘルムート・マルコやレッドブルの経営陣と話をしましたか?そして、もしバクーでの流れを続けられれば、来年は少なくともレッドブル系のどこかのチームに残れるという自信はありますか?
A: 「そうですね。ヘルムートとはまだ話していませんし、レッドブル本体ともまだ話していない。でも自分がやるべきことは明確だ。とにかく結果を示すことです」
「これまでのところ、レースは1回、特にバクーではP6といういい結果が出せた。それに、このシーズン後半に入ってからは、Q3進出もできているし、ポイントも獲れている。少なくとも正しい方向に進んでいて、シーズン前半からは確実に成長しているところを示せている」
「もちろんもっと上を望んでいますが、それは努力や積み重ねによって自然に得られるものだと思う。車への理解や自信もどんどん深まっているので、それらを全部組み合わせていけばいい。とにかく正しい方向に進んでいるし、バクーでのP6は他のレースのように運ではなく、純粋に実力で得たものだった。それが良かったと思う」
Q: バクーではシミュレーターからの成果でマシンがブレイクスルーを遂げたと話していましたが、実際に今は車がどんなふうに“生きている”ように感じますか?以前にはなかった感覚は何ですか?そして、それは高ダウンフォースのサーキットでも今後続くものですか?
A: 「僕たちの車は基本的に低ダウンフォースのサーキットに合っていると思う。特にハンガリーやオランダと比べると、バクーでの速さの違いは明らかだった。それはチームも分かっていましたし、来年に向けてもそのあたりに注力していく予定だ」
「それと小さなアップデートも入ったので、そこからパフォーマンスを少し引き出せた」
Q: 具体的に車が今は何を与えてくれていて、以前は何が欠けていたと感じますか?パフォーマンスの面で一番大きな変化はどこですか?
A: 「具体的には言えませんが、確実に変化は大きい自分のドライビングスタイルも変わりましたし、パクー以前から多くのことを学んできた。それを特に直近の5レースで取り組んできた。それがなければP6は獲れなかったと思うし、チームとその変更には感謝している。次のレースにも活かしていきたい」
Q: バクーでの進歩はマシン側の変更によるものと、あなた自身が車に慣れてきた部分と、どちらが大きいですか?
A: 「バクーで変えたものはかなり大きかった。ずっと前から変えたかった部分だった。ただ、それを実現するには時間が必要で、チームもようやく対応できたので変更してくれて、結果的に良くなった。でも、それだけじゃなく、自分のドライビングスタイルを変えたことも大きいです。それが同時にうまく噛み合ったと思う」
Q: エンジニアたちは今、あなたの求めるものに以前より耳を傾けてくれていると感じますか?それとも、マックスに合わせなければならない部分がまだありますか?
A: 「最初から僕は、自分が車に求めるものに集中していました。マックスのセットアップをコピーすることはしていない。
「ただ、もちろん彼のセットアップも参考にしています。というのも、マックスはいつも各サーキットで最大限のパフォーマンスを引き出しているからだ。なので、自分の欲しい車の方向性は持ちつつ、同時にマックスのやり方も取り入れ、それを組み合わせていくようにしている。それは最初から取り組んでいて、クオリティもどんどん良くなってきた。自然と自分もレッドブルのやり方に慣れ、限界で走れるようになってきて、結果的にマックスのセットアップに少しずつ近づいてきた。それは良いことだと思う」
Q: あなたの右側にいるローラン・メキースは、チームの中であなたを最もよく理解している人物だと思います。彼は最近来たばかりですが、どれくらい話をしていて、このプロセスを進める上でどれほど助けになっていますか?
A: 「彼は本当にたくさん助けてくれています。例えば、以前のチームで毎レースのようにやっていたセットアップの工夫を、僕自身忘れていたんだ。それを彼が思い出させてくれた。チームに来たらデフォルトだと思っていた部分が実は違っていて、ローランが“ユウキはこういうことをしていたよね”と指摘してくれた。それをレッドブルの車でも試してみたら、まだ有効で、自分が以前感じていたフィーリングに近い感覚が戻ってきた。
「そのおかげで前よりも車をよく感じられるようになった。そういうアイデアをくれたローランには感謝していますし、人間関係の面でもとても良い。まるで以前のF3時代に戻ったような感じで、彼と話すと本当にチームの雰囲気も変わるんだ。すごくいいよ」
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