フランスを怒らせるな⁉︎ダニエル・リカルドのF1生命が終わりを迎える
アルピーヌF1に失望したオスカー・ピアストリがマクラーレンとの契約を発表、一方のダニエル・リカルドのF1生命は終わりを迎えそうだ。
最近のダニエル・リカルドを参考にすると、オスカー・ピアストリが学ぶべき教訓は、「フランスと対立してはいけない」ということだ。フェルナンド・アロンソがアストンマーティンと契約、そしてオスカー・ピアストリのマクラーレン移籍が決定した今、ダニエル・リカルドのキャリアは事実上終わった。
ピエール・ガスリーは、オスカー・ピアストリがアルピーヌとの契約継続を断るのを見て「かなり驚いた」という。オスカー・ピアストリと同様、ダニエル・リカルドもまた信じられない条件下でアルパインを去った。当時チーム代表だったシリル・アビテブールには大きなショックであったが、それよりも注意すべきなのは、2020年末にルノーを去った際ルノーCEOルカ・デ・メオを失望させたことだ。
アルピーヌの空きスポットに適任と言われているダニエル・リカルド。彼は9回のグランプリ優勝経験を持つベテラン。尚且つアルピーヌを熟知する選手で、マクラーレンでの失敗をアルピーヌで挽回出来ると知っている選手でもある。
その一方、アルピーヌは、神童ピアストリをマクラーレンを奪われ、そして 2 度の世界チャンピオンであるフェルナンド・アロンソを失った。ピアストリとアロンソのチーム選択でのミスを証明したいと考えている。事実アルピーヌは、”宿敵”アストンマーティンとマクラーレンを成績上では大きく上回っている。(コンストラクターズ チャンピオンシップで 4位のアルピーヌは、マクラーン (5位)、アストンマーティン (9位) をはるかに上回っている)
リカルド、ピアストリがアルピーヌを離れたのにもそれなりの理由があったとしても、フランス人の「誇り」を傷つけたからには、それなりの「応報」が待っていると言うことだ。
これは、リカルドにもとっても大きな問題である。数に限りあるポジション争いの中で、リカルドの F1キャリアは結果、終焉を迎え、他ならぬアルピーヌが彼のキャリアへ最後の一打撃を与えた。反逆者への「復讐」に熱心なフランスに、ピアストリは今後も悩まされる事になるだろう。オスカー・ピアストリが生涯の敵を作ったことは間違いない。