限定19台、300万ユーロ…カプリコーン01ザガート誕生「超高級ハイパーカー」

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ドイツのカプリコーングループが手掛ける高性能マシン、01ザガート。同グループはこれまで、ブガッティ・ヴェイロンをはじめとする名車のエンジンコンポーネント開発や、空力性能を追求したボディ設計で実績を重ねてきた企業だ。

今回、この自動車メーカーは著名なデザインハウスと手を組み、カプリコーン01ザガートの優美なボディラインを生み出した。パワートレインには、5速マニュアルトランスミッションと組み合わされたアメリカ製V8エンジンを採用している。

カプリコーングループには職人技の伝統が深く根付いており、アストンマーティン・ヴァンキッシュザガートからアルファロメオTZ3ストラダーレまで、特別仕様車の製造に携わってきた実績がある。さらにモータースポーツの分野でも、LMP1クラスのポルシェ、ルマンやダカールに挑むプジョースポーツ、メルセデス、ロータスといった名門チームに軽量コンポーネントを供給してきた。

デザインと性能の融合

エクステリアデザインはザガートが担当し、洗練された外観を実現。一方、エンジニアリング面はカプリコーンが手掛けることで、ドライバーとの一体感を重視した仕上がりとなっている。

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ダブルバブルルーフ、彫刻的なフェンダー、アーモンド型のヘッドライトといったザガートの象徴的なデザイン要素を随所に配置。サイドビューはフォードGTを彷彿とさせ、シングルワイパーを備えた回り込むフロントガラスはケーニグセグを思わせる。また、スリムなLEDテールランプはリマックのミニマリスティックな美学に通じるものがある。

ボンネット下には5.0リッター・スーパーチャージャー付きフォード製V8エンジンを搭載。カプリコーンは排気量を5.2リッターまで拡大するため、数々の技術的改良を施した。スーパーチャージャーの追加、ECUの再プログラミング、新設計のクランクシャフト、コネクティングロッド、ピストンの投入。さらに吸排気系とドライサンプ潤滑システムも改良し、性能を大幅に向上させている。

5速ドッグレッグ式マニュアルギアボックスを介して後輪を駆動し、最高出力887馬力、最大トルク737ポンドフィートを発生。エンジンは最高9,000回転まで回る設計だ。

リアサブフレームとセンターシェルはすべてカーボンファイバー製で、LMP1プロトタイプ耐久レースマシンからインスピレーションを得た構造となっている。カーボンファイバーボディのおかげで車両重量は2,645ポンド未満に抑えられており、これによりザガート01は静止状態から時速90マイルまでわずか3.0秒以内で到達し、最高速度は時速333マイルに達する。

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電動パワーステアリングを採用し、低速域では軽快な操作性を、高速域では適度な手応えをドライバーに提供する。足元には21インチのアルミ合金製またはカーボンファイバー製ホイールを装着可能で、その奥にはブレンボ製カーボンセラミックブレーキが控えている。

目立つフィンを設けずにダウンフォースを生み出すため、カプリコーンはフロントスプリッターとリアディフューザーの働きで、車両底面を通じてダウンフォースを発生させる設計を選択した。また、ハイパーカーらしい存在感を演出するガルウィングドアも装備されている。

希少性と生産計画

生産台数は19台に限定され、すべてドイツで手作業により組み立てられる。欧州連合、英国、スイス、中東、カナダでの販売が予定されており、販売価格は315万ドル(295万ユーロ)からとなっている。

カプリコーンは2026年までにニュルブルクリンクの製造施設を拡張する計画で、これにより年間最大100台から200台のスーパーカーおよびハイパーカーの生産が可能になる見込みだ。

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